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2014年2月

2014年2月25日 (火)

ロングショートについてのお話 その⑦-4【クロスボーダー裁定行為について】

 

お知らせ【ブログを移転しました

 

以前、【外国為替(FX)を使ったサヤ取りは有効か?】というコラムを書きましたが、ここではもう一歩踏み込んで、今まで書いてきた内容を組み合わせたクロスボーダー裁定取引、すなわちグローバルマーケットでのサヤ取り(価格差裁定行為)について、私が理解できている範囲でまとめておきます。

ちなみに、FXのサヤ取りはいろいろ議論されているようですが、私は別にありだと思いますよ。

結局のところ、投資って商売ですから「出て行くお金」よりも「入ってくるお金」が多ければ「株式」「債券」「金利」、そして「為替」であっても、どんな対象物にどんな方法でアプローチしてもOKだと思うんですよね。

もちろん、「株式」とは商品の「本質」が違うけれども、投資家は「安定かつ継続的に」利益が出せれば、投資対象とする「商品」は何でもいいんですよ。

 

ただし。。。

 

その「価格差」や「金利差」に間違いさえなければね¬_¬。。。

 

 

【クロスボーダー価格裁定取引について】

 

裁定取引(アービトラージ)の仕組みを知ったばかりの頃は多くの方がおそらく次のように考えるでしょう。

世界中のマーケットには自分以外の誰もが気づいていない、完全に放置された状態の価格差(サヤ幅)が存在するに違いない!!」、さらに、「もし、世界中の価格差をコンピューターの計算によって弾き出すことができれば大金持ちになれるに違いない!!」、と。

実は私も昔、まったく同じことを思いつきました。夜遅くまでオフィスで研究した思い出があります。

 

で、結論から言うと、「やろうと思えばできる」と思いますが、複合要素が多すぎてメチャクチャ「①手間がかかる、②手数料がかかる」という結論です。私は今も研究中ですが、まだ実行段階には至っていません。以下にわかる範囲でまとめておきます。

 

 

【ローカルマーケット】

 

まず、通常のローカルマーケットでのサヤ取り(価格差裁定行為)を考えてみましょう。

 

 

銘柄ペア①【自動車】

【トヨタ自動車】(東京)

【ホンダ技研工業】(東京)

↑「地域」「取引所」「時差」が完全に一致するケース

Jp100_3Jp100_3

 

 

銘柄ペア②【資源】

BHPビリトン】(ロンドン・ニューヨーク)

【リオティント】(ロンドン・ニューヨーク)

↑「地域」「取引所」「時差」が完全に一致するケース

Au100Au100

 

 

銘柄ペア③【軍事】

【ロッキードマーティン】(ニューヨーク)

【ボーイング】(ニューヨーク)

↑「地域」「取引所」「時差」が完全に一致するケース

Us100Us100

 

 

銘柄ペア④【石油】

【ロイヤルダッチシェル】(ロンドン・ニューヨーク)

【ブリティッシュペトロリアム】(ロンドン・ニューヨーク

↑「地域」「取引所」「時差」が一致し「国籍」が異なるケース(ロイヤルダッチシェルはオランダ企業ともイギリス企業とも解釈されています。)

Nl100_2Uk100_2

 

 組み合わせは任意によるもの

 

 

日本から日本株の取引環境を考えると、「①取引量の大きな取引所が国内にあって」、「②日本円という自国通貨を使って」、「③国内に時差もない」わけですから、取引は非常にやりやすい条件が揃っていると思います。

世界中、どこの「銘柄ペア」であっても、「①業種」・「②上場している取引所」・「③時差」・「④国籍(可能であれば)」が「同一」あるいは「ほぼ同一」であるならば、サヤ取り投資は日本株と仕組みが同じですから、情報処理に必要なデータさえ取り込めば比較的簡単に実行できます(次に述べる「クロスボーダー取引と比較して」という意味です、決して簡単ではありませんよ!)。

 

ただし、対象とするマーケットは、流動性が十分に確保されていることが前提条件ですから、「①ロンドン、ニューヨーク、東京など取引量の多いマーケット」の、「②流動性の高い銘柄」にターゲットを絞ったほうがよいと思います。私も業務端末を叩きながらいろいろ組み合わせをシミュレーションしていますが、特に「大型株」の組み合わせは、「出来高」が揃えられずけっこう難しいです。ですから、出来高の変数は「①一定の±n%の範囲」ではなく「②一定の変数n以上」のように設定したほうがよいと思います。①でやると組み合わせ候補がほぼなくなります(泣)

それから、「新興国マーケット」、あるいは、新興国にも分類されていない「フロンティアマーケット」などは避けたほうがよいでしょう。

ここまでの原理は外国株(日本から見て)も日本の東京とほとんど同じ。

 

なお、為替レートの問題がありますが、上記の銘柄ペア①は日本のサヤ取りですから日本円でそのまま取引できます。

 

【トヨタ自動車】(東京)

【ホンダ技研工業】(東京)

 

問題は、銘柄ペア②③④です。これは日本からの投資を考えた場合、投資信託などの円建て商品を作るのと同じ仕組みとなります。

 

【ロッキードマーティン】(ニューヨーク)

【ボーイング】(ニューヨーク)

 

銘柄ペア③のケースを使って考えると、【ロッキードマーティン】と【ボーイング】のポジションが合計1万ドルであれば、1万ドルのアメリカドルの為替先物を同時にショートすることによって為替変動によるβリスクを完全に排除することができます。この場合、ポジション設計は以下のようになります。

 

【ロッキードマーティン】 5,000USDロング                           

【ボーイング】      5,000USDショート

USD/JPY】        10,000USD/JPYショート

「株式全体のポジションx10,000USD/JPYのロング)」

+「カバードポジションy10,000USD/JPYのショート)」

=為替変動によるβ値のニュートラル化

 

上記のようなポジション設計により、上記2社の価格差だけに注目した取引が実現できます。ボーイング社の株式をショートする時に必要な5,000USDは、日本から投資する場合、通貨としては5,000USD/JPYのロングと同じ意味ですから混乱しないように。

円建ての商品を購入されるときは、皆さんあまり意識してないけど、実はマーケットニュートラルの考え方を組み込んだ商品を保有しているということですね。外貨建て商品に比べて円建て商品を選択すると利回りが落ちるのは、こういった中間処理の手間と手数料がかかる仕組みだということがわかりますね。

 

なお、(日本居住者から見て)外貨建てで取引する場合は、3段目のカバードポジションは不要です。

ここで注意しなければならない点はFXを使う場合、スワップ金利の問題が生じることです。よって、日本から政策金利の高い国の取引所でサヤ取りを行う場合は注意が必要です(日本は政策金利が低いため、スワップ金利の影響をもろに受けてしまいます)。

 

そこで、上記のような取引はCFDを活用することにより、為替レートも読者のみなさんの居住国の通貨(日本であれば円建て)で取引できるため、取引環境がより身近なものになると思います(参考記事【CFD Pairs Trading】)。

ただし、今度はCFD取引によりオーバーナイト金利の問題が発生します。この点については、スワップ金利と同様に手数料と割り切って考えるしかないのでしょうかね。この点はCFDの商品設計をちょっと研究してみます。

さらに、CFDは証券会社との相対取引となるため、「出来高」の概念をどのようにクリアすればよいのか、私には現時点ではわかりません(カウンターパーティーリスク)。「出来高」はどのくらいあるのか、それとも証券会社との相対取引のため、「出来高」という概念そのものが前提条件として間違っているのか。この点についても、今後の研究課題となりそうです。



【グローバルマーケット】

 

では、次にグローバルマーケットでのクロスボーダーサヤ取り(価格差裁定行為)を考えてみましょう(どなたか以下のようなケースを研究されている方の論文等をご存じでしたら教えてくださいな)。

 

 

銘柄ペア①【電気通信業】

【ハチソンテレコム香港】(香港)

【シンガポールテレコム】(シンガポール)

↑「地域」「時差」はほぼ同一のケースだが、「取引所」が異なるケース

Hk100Sg100

 

銘柄ペア②【電子機器】

【日立製作所】(東京)

【サムスン電子】(韓国・ロンドン・ルクセンブルグ)

↑「地域」「時差」はほぼ同一のケースだが、「取引所」が異なるケース

Jp100_4Kr100

 

銘柄ペア③【空運業】

【ドイツポスト】(フランクフルト)※DHL

【フェデラルエクスプレス】(ニューヨーク)

↑「地域」「取引所」「時差」が完全に異なるケース

De100Us100_2

 

銘柄ペア④【小売業】

【モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン】(ユーロネクスト)

【ラルフローレン】(ニューヨーク)

↑「地域」「取引所」「時差」が完全に異なるケース

Fr100Us100_3

 

銘柄ペア⑤【情報通信業】

【バイドゥ】(ナスダック)

【グーグル】(ナスダック)

↑「取引所」「時差」は同一だが、「地域」が異なるケース

Cn100Us100_3

 

 

組み合わせは任意によるもの

 

 

クロスボーダー取引は裁定行為を行うにあたって4点ほど注意事項があると考えられます。

 

① 為替レートの問題

② ベンチマークの問題

③ 取引所の問題

④ 時差の問題

 

①為替レートの問題について。

 

これはすでに述べました。

 

 

②ベンチマークの問題について

 

ロングショートについて考えるとき、ベンチマークは基本的に無視して考えると説明しましたが(【ロングショート型とレラティブバリュー型】参照)、レラティブバリューについて考えるとき、必ずベンチマーク(株価指数)との相対概念が必要となります。

 

さて、ベンチマークをどのように考えるのか。

 

【日立製作所】(東京)

【サムスン電子】(韓国・ロンドン・ルクセンブルグ)

 

銘柄ペア②のケースを考えた場合、クロスボーダー取引を実行するにあたって、ベンチマークの問題が発生します。

ロングショートであれば、そのまま取引が可能と思いますが、レラティブバリューは基本的にベンチマークの問題を考慮する必要があります。

日本株と韓国株の組み合わせを考えると、ベンチマークとなる株価指数の候補には「TOPIX100」と「KOSPI100」の組み合わせが考えられます。この場合、単純に

 

TOPIX100」+「KOSPI100」÷2 = 合成ベンチマーク

 

のような単純平均とするのか、あるいは

 

TOPIX1000」+「KOSPI200」÷2

 

のような場合は、加重平均によって算出するのかを考える必要があります。

 

なお、2国間の為替レートをベンチマークとしてもよいかもしれませんね。

 

 

取引所の問題について

時差の問題について

 

上記②のベンチマークの問題もそうですが、取引所が異なると、時差の影響も受けることになります。

 

【モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン】(ユーロネクスト)

【ラルフローレン】(ニューヨーク)

 

銘柄ペア④のケースは「ユーロネクスト」と「ニューヨーク」の上場銘柄の任意組み合わせです。この場合、時差は6hです(サマータイムは5h)。

 

世界地図をご覧ください。経度と緯度があります。「経度」が同じであれば基本的に時差はありませんが「緯度」が違う場合はどうでしょう。

 

Map_of_world  

                           

世界の3大証券取引所と呼ばれる「東京」「ロンドン」「ニューヨーク」の位置関係を見れば、

 

「東京」→(9h)→「ロンドン」→(5h)→「ニューヨーク」→(14h)→「東京」

(※ただし、サマータイムは-1hとなる)

 

となっており、東京市場がクローズした直後に、ロンドン市場がオープンします。ロンドン市場がクローズする前に、ニューヨーク市場がオープンします。ニューヨーク市場がクローズした数時間後に、今度は東京市場がオープンします(なお、位置関係がわからない方は、投資の勉強をする前に地理の勉強をしてくださいねw)。

 

Forextimes

↑ロンドンとヨーロッパ逆ですね


このように、緯度が異なる市場間での取引を想定した場合、取引時間がほとんど重複しないため、たとえばロング銘柄が東京、ショート銘柄がロンドンの上場株式ですと、取引時間がズレてしまいますね。

このように、発注作業を実行する際に、「時差の問題」を考慮する必要があります。これは、②で述べた、合成ベンチマークを作成する場合も同様のことが言えます。


【バイドゥ】(ナスダック)

【グーグル】(ナスダック)

 

銘柄ペア⑤のケースは、たしかに国籍は違うものの、取引市場が同一のため、ローカル取引と同様の価格裁定行為は比較的簡単に実行できるかと思います。もちろん、アジアと北アメリカの企業のため、会社の営業時間が異なる点については注意が必要です。これは、ローカル取引として定義してもよいかもしれませんね。

 

 

なお、検証しながら上記の他にも気付いた点が5点ほどありましたので追記しておきます。

 

1つ目は、銘柄ペア②のように、日立製作所は東京証券取引所のみに上場していますが、サムスン電子は韓国だけでなく、ロンドンとルクセンブルグの証券取引所にも上場しています。アジア時間での取引が終わった後も、サムスン電子はヨーロッパでも活発的に取引が行われている点に注意が必要です。

 

2つ目は、各国によって【業種】の定義が必ずしも一致しない点です。たとえば、ドイツのシーメンス社は【製造業】となっていて、日本の日立製作所は【電子機器業】となっていて【業種】の観点から抽出処理の仕組みを作るのがけっこう大変です。

 

3つ目は、多国籍企業を組み入れる場合、たとえばジャーディンマセソン社などは本社所在地は【イギリス】、ヘッドオフィスは【香港】となっており、【地域】と【取引所】の観点から抽出処理の仕組みを作るのがけっこう大変です。

 

4つ目は、日本株の抽出処理とは違って、個人投資家のレベルでは、各国株式銘柄の信用倍率など株価データ以外の情報を取得することがけっこう大変です。

 

5つ目は、株式で取引する場合、「①為替のカバードポジションを投資家自身で設計したり、ポジションを構築する際の手数料」も発生するほか、「②日本の証券会社を使うと、外国株の手数料はかなり割高」となるため、少額で投資する場合は、「割に合わない投資」と考えられます。



【結論】

 

以上、クロスボーダー取引をするにあたっては複合的要素(様々な前提条件)をどのようにクリアしていけばよいのか?という問題があります。

 

なお、この記事を執筆するに当たり、参考になりそうなコラムを見つけましたので上記の内容に興味を持たれた方はぜひ読んでみてください(参考【自動改札機の運賃計算プログラムはいかにデバッグされているのか? 1040乗という運賃パターンのテスト方法を開発者が解説】)。

 

このように、様々に絡み合う複合要素を検証しながらシステムを設計しなければならないので、クロスボーダー取引はローカル取引と比較して非常に難しいというのが私の印象です。

 

ようは、メチャクチャ「①手間がかかる、②手数料がかかる」というお話でした。

 

以上参考になれば。

 

 

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ロングショートについてのお話 その⑦-3【ロングショート型とレラティブバリュー型】

 

お知らせ【ブログを移転しました

 

世間一般にサヤ取り(ペアトレード)と呼ばれる投資方法には、大きく2つに分類して、「①ロングショート型」[1]と「②レラティブバリュー型」の戦略パターンがあります。【システム②】でも補足しましたが、私のブログはどちらかというと【レラティブバリュー型】の説明になりつつあります(【ロングショート③】ステップ2の部分)。

これでは、私のブログタイトルと内容が乖離してしまいますね( ̄▽ ̄;)。。。

そこで、軌道修正を兼ねて、両者の違いを補足説明しておきます。

 

 

【ロングショート型とレラティブバリュー型】

 

 

結論を先に書きますが、「①ロングショート型」は「ボラティリティの高い急激な上昇相場と、大暴落には対応しきれない」といった弱点があり、「②レラティブバリュー型」は①の弱点を補完できるものの「ボラティリティの低いレンジ相場では戦略がうまく機能しにくい」といった弱点があります(これは理論もそうですが私の経験上のお話です。「弱点」という言い方は正しくないかもしれませんが、そういった「傾向」があるということね)。

そのため、「2つの戦略を組み合わせると、より安定した収益システムの基盤ができる」というお話です。

①と②はどちらも、相対概念を用いて割高・割安の基準を決定しますが、①は比較対象が「ペアとなる銘柄」であるのに対し、②は比較対象が「ベンチマーク」となります。

 

 

①【ロングショート型】

 

ロングショート③】ステップ2の部分のスクリーニング式は、「ロングショート型」というよりも、「レラティブバリュー型」の条件式となりますね。。。

ベンチマークを基準として、相対的に割安な銘柄をロング、相対的に割高な銘柄をショートする」。

これに対して、「ロングショート型」は、「ベンチマークとの相対概念は基本的には無視して考え、対象となる銘柄ペアの価格差のみに注目する」という極めてシンプルな戦略といえます(おそらく世間一般に言われている「サヤ取り」の説明はこちらが多いと思います)。

 

この場合、【ロングショート③】ステップ2の部分のスクリーニング式は、以下のようになります。

 

 

-1 信用倍率

 

レラティブバリューでは、信用倍率の方程式を、

 

∟ 「 x z {(ベンチマーク)信用買い残高 ÷ (ベンチマーク)信用売り残高 } ≦ y 」(x:ロング候補・y:ショート候補・z:基準値)[1]

 

のように記述しましたが、ロングショートでは、

 

∟ 「 x < z {(信用買い残高 ÷ 信用売り残高)} ≦ y

 

のように記述し、これを変換すると

 

∟ 「 x < z { 信用倍率 } ≦ y

 

となります。

 

zは「3」、すなわち信用倍率が3倍未満の銘柄をロング、3倍以上の銘柄をショートするのがひとつの目安となっているようです(私もひとつの目安としていますが、すいません、断定した表現はできません)。

 

[1] レラティブバリューの補足になるが、以下の式を併用すると、極端な倍率の排除が可能となる

∟ 「 x < z { ベンチマーク信用倍率 ±n%の範囲内 } ≦ y 」(x:任意の変数・y:任意の変数)

 

 

-2 EPS(1株当たり利益)

 

ロングショート③】ステップ2では、PERを用いて記述しましたが、EPS1株あたり利益)をスクリーニング項目の説明からこっそり外したところ、知人の方々から「何で外したの?」と突っ込まれました。みなさんなかなか突っ込みのレベルが高いようですね(笑)

ステップ2の説明がレラティブバリュー寄りになってしまったのでPERで代用しました。はい、すいません。

 

ロングショートのEPSの式を記述しておきます。

 

EPSの算出式は、

 

∟ 「 x < z {(当期利益÷期末の発行済み株式)} ≦ y

 

 

∟ 「 x < z { EPS } ≦ y

 

となり、ステップ2からステップ3のスクリーニング項目に移動することになります(【ロングショート③】ステップ2とステップ3はスクリーニングの概念が違いますよ)。

 

EPSは株数の異なる他社のEPSではなく自社の前年度のEPSと比較します。

理由は、利益が1000億円の企業と利益が1億円の企業では、比較することができないためです。利益が1000億円の企業で株数が10億株なら、EPS1000億円÷10億株=100/1株となります。これに対して利益が1億円の企業でも株数が1万株であればEPS1億円÷10,000株=10,000/1株となります。このように他社のEPSとの比較ができないためです。

 

 

以上、2点ほど補足説明をしましたが、上記の計算式のようにベンチマークは無視して考えることが多いようです。

全部の項目を書くときりがないので、使い方としては以上のようなイメージとなります(マニュアル等や書籍等、オフィシャルの出版物等を作成する機会があれば詳しく書きます)。

 

さて、マーケットニュートラルの考え方は、「いかなる相場状況であっても、ヘッジ効果を発揮する全天候型のシステム」と思われがちですが、「急激な上昇相場と、大暴落には対応しきれない」という弱点も十分に考慮する必要があると考えます(理由は②【レラティブバリュー型】を参照)。もっとも、ポジションの組み方によっては、大きな利益にもなるのですけれども。。。

 

 

②【レラティブバリュー型】

 

 

次に、レラティブバリュー型の説明をします。レラティブバリュー(Relative Value)は日本語にすると「相対価値」という意味です。「相対」という言葉の意味を考えていただければわかると思うのですが、「相対」の概念は、必ず「他の対象物」と比較することになります。ここでいう「他の対象物」とはベンチマークのことです。

ロングショート③】ステップ2を再度参照していただきたいのですが、すべてのスクリーニングの条件式は必ずベンチマークに相対的に「割安」の位置にあるのか、「割高」の位置にあるのかをグループ分けしていることがわかると思います。この場合、「割安」の位置にある銘柄が「ロング候補」となり、「割高」の位置にある銘柄が「ショート候補」となり、ベンチマークを挟んで対峙させていることがおわかりいただけると思います。

 

ステップ2の作業をする理由は、

 

上昇相場では、「割安銘柄」が「割高銘柄」に比べてボラティリティが高くなる

下落相場では、「割高銘柄」が「割安銘柄」に比べてボラティリティが高くなる

 

傾向にあると考えられるためです。ロングショートは、相対価値の比較対象が「ベンチマーク」ではなく「ペアとなる銘柄」のため、突然の相場変動にはうまく対応しきれない傾向があるように思います(あくまでも私の実体験での話です)。

 

そのため、「レラティブバリュー戦略」を「ロングショート戦略」と併用することにより、両者を1つの合成ポートフォリオとして考えた場合、「レラティブバリュー戦略」は「ロングショート戦略」の「ボラティリティの高い急激な上昇相場と、大暴落には対応しきれない」という弱点をカバーできると考えられます。

ただし、レラティブバリューは相場変動には対応できるものの、逆に「ボラティリティの低いレンジ相場では戦略がうまく機能しにくい」という弱点があります。

このケースも上記と同様、「ロングショート戦略」と併用することにより、「レラティブバリュー戦略」の上記の弱点をカバーできると考えられます。

 

以上のように、2つの戦略には、それぞれの戦略の持つ「強み」と「弱み」があります。この2つの戦略を合成することによりお互いの弱点を補完することができると考えられます。いわばブレンドコーヒーのように最適な味付けになるようにうまくブレンドすることできれば、サヤ取り投資(「ロングショート戦略」+「レラティブバリュー戦略」)は、

 

いかなる相場状況であっても、ヘッジ効果を発揮する全天候型の運用システム

 

となりうる、と考えられます。

 

なお、資金量が十分にない投資家の方は、少し応用を効かせて、以下のようなポジション比率の調整も有効かと思います。

 

たとえば、「明らかな上昇相場の基調であれば、ショートポジションの比率をロングポジションの1に対して0.8程度に設定する」というポジション比率にしたらどうなるのか、という仮説を立てます。現在の「相場環境」は上昇基調、だけど「万が一の暴落」が怖い

このような場合、万が一の暴落の際は、「「割高銘柄」が「割安銘柄」に比べてボラティリティが高くなる」と考えられるため、現在の「相場環境」に合わせつつ、「万が一の暴落」のときに「レラティブバリュー」のメリットが「ロングショート」のデメリットを補完して、ヘッジの役割を果たすようなポートフォリオの設計が有効と考えられます。

 

逆に、「明らかな下落相場の基調であれば、ロングポジションの比率をショートの1に対して0.8に設定する」というポジション比率にしたらどうなるのか、という仮説を立てます。

現在の「相場環境」は下落基調、だけど「上昇相場への突然の転換」が怖い

このような場合、上昇相場への突然の転換の際は、「「割安銘柄」が「割高銘柄」に比べてボラティリティが高くなる」と考えられるため、現在の「相場環境」に合わせつつ、「上昇相場への突然の転換」のときに「レラティブバリュー」のメリットが「ロングショート」のデメリットを補完して、ヘッジの役割を果たすようなポートフォリオの設計が有効と考えられます。

 

上記はひとつのモデルケースですが、ご自身でもアイデアを考えてみてください。

私の業務上、具体的な数値や、配分比率等はこれ以上控えさせていただきますが、考え方としては以上のようなイメージとなります。

私のようなヘッジトレーダーの投資方法に批判があることは十分承知していますが(むしろ批判してくださると嬉しいです)、このような保守的な考え方が少しでも参考になれば幸いです。

(コラム【RPGを使ってポートフォリオの本質を考えてみる】を参考にみなさんもヘッジ取引の本質を考えてみてください。「異なる属性同士の弱点を相互に補完する」という考え方の本質をわかりやすく書いてみました。ゲーマーの方はぜひぜひ!)

 

 

この記事の本質は、

 

「ロングショート戦略」→「レラティブバリュー戦略」の弱点の補完

「レラティブバリュー戦略」→「ロングショート戦略」の弱点の補完

 

『「ロングショート+レラティブバリュー」を1つのポートフォリオとして考え、お互いの属性を相互に補完する』

 

以上のような相互補完の「考え方」が大事というお話でした。

 

次は、今まで書いたブログ内容と上記の説明をすべて組み合わせて【クロスボーダー裁定行為について】考えてみたいと思います(補足事項からは脱線しますよ)。

[1] 当ブログで定義している「ロングショート」は、異銘柄間の価格差取引(ストラドル・ペアトレード)のニュアンスを含んでいます。

極めて厳密に定義すれば、「ロングショート」は企業調査等を事前に行い、割安・割高を判断し、ロングとショートを分類しているファンドもあるようです(具体的なファンド名の掲載は控えさせていただく)。私の所属しているファームでは、単純にテクニカル分析を90%くらい使ってファンダメンタルはあまり重視していません。

なお、ロングショートは、実際の運用上はロング比率がショート比率よりも多い傾向があり、下落相場ではロングポジションを完全にカバードヘッジできていないヘッジファンドが多く見受けられます。

 

サヤ取り投資は、以下のように分類できます(私の説明は一般的な書籍の内容とは少し異なります。ロングショートの割高・割安判定→他方の銘柄、レラティブバリューの割高・割安判定→株価指数などのベンチマーク、を基準として説明しています)。

 

ストラドル

異銘柄間の価格差を対象とした取引。

基本的に、ロング銘柄1に対し、ショート銘柄1でポジションを構築するため、ペアトレードとも呼ばれる(【ブログタイトル変更】参照)。これにより一方のポジションが他方のポジションに対して絶対的なヘッジ(保険)の役割を果たし、マーケットの変動リスク(βリスク)を低減する効果が期待できる(【ロングショート】参照)。なお、2銘柄を必ずセットで売買するため、最小単位のポートフォリオ投資であるといえる。

 

ロングショート

ストラドルを銘柄ペアを分散することにより、等金額の銘柄ペアを複数セットにしてポジションを構築する。これにより、個別銘柄の突発的なニュースなどによる変動リスクを、ポートフォリオ全体でカバーするようにポジション設計を行う。当ブログでのロングショートはこのパターンに該当する。

なお、ロングショート戦略を採用するヘッジファンドでは、企業の個別訪問をしたり、EPSPERなどファンダメンタルを重視して銘柄選定を行うファンドも存在する(具体的なファンド名の掲載は控えさせていただく)。なお、ベンチマークは基本的に無視して考えることが多い。ロングショート戦略は一方のポジションが他方のポジションに対して絶対的なヘッジ(保険)の役割を果たすことになる。

 

レラティブバリュー

ストラドルを、銘柄ペアを分散することにより、等金額の銘柄ペアを複数セットにしてポジションを構築する。『上昇相場では、「割安銘柄」が「割高銘柄」に比べてボラティリティが高くなり、下落相場では、「割高銘柄」が「割安銘柄」に比べてボラティリティが高くなる』と考えられるため、マーケット変動によるβリスクをロングショートに比べて排除できる可能性が高い。なお、株価指数などのインデックス指数をベンチマークとして、割高・割安判定を行う。


上記のような取引を総称して"Stat-Arb(Statistical Arbitrage)"と呼ばれる。 翻訳すると「統計的裁定取引」、つまり完全無リスクな本来の裁定取引とは区別して表現される。

厳密に定義するとややこしい。。。

 

 

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2014年2月22日 (土)

システムについてのお話 その⑤-2


お知らせ【ブログを移転しました

システム⑤-1】の続き

 

ところで、日本株を対象としたサヤ取りソフトってどのくらいあるのか疑問に思ったので、知り合いに可能なかぎり調べてもらいました♪ 

 

このあたりの情報は、私のページにアクセスするくらいマニアックな皆さんのことですから、読者のみなさんのほうが私よりもよほど詳しいかと思います(笑)

 

 

まず、【フリーソフト】・【販売型】・【レンタル型】に分類できるようです(日本株を対象に商品を提供されている個人・業者さんのみです)。

 

 

フリーソフト2

 

販売型5

 

レンタル型ソフトウェア】 10

 

 

専用ページ作りました→【サヤ取り(ペアトレード)業者一覧

 

 

なお、リンク先に掲載したソフトウェア等の販売業者と当ブログの管理人の間には一切の金銭授受等の契約はございません。ネット上でいろいろ叩かれている商品もありましたが、敢えて掲載しました。

 

上記の中には、無料のソフトから高額なソフトまで、シンプルなものから、かなり細かく条件を設定できるソフトまであるようです。また、期待値が大きすぎる商品もありましたw

また、上記に記載されておらず、一覧に追加して欲しい業者さんがいらっしゃれば私宛にコメントください。逆に、一覧から削除して欲しい業者さんもいらっしゃれば私宛にコメントください。

 

たぶん私のブログなんぞ見てないだろうけどねw

 

 

それから、このブログはサヤ取り投資の初心者の方も読んでいらっしゃるかもしれません。

現実問題としてサヤ取り投資は銘柄ペアの選択等のスクリーニングを行う際、手作業だとほぼ不可能だと思います。ご自身でプログラムを組めない場合、取引環境を提供している投資支援業者のソフトウェアや投資顧問サービスを利用する事になるかと思います。

 

まず、「①無料ツール・②販売型」と「③レンタル型」ですが、練習目的であれば「①無料ツール・②販売型」、実践目的であれば「③レンタル型」のほうがよろしいかと思います。

理由は、実践を想定した場合、「①無料ツール」ですと、更新作業を全て自分で行う必要があるので非常に手間と時間がかかります。「②販売型」は購入後の更新作業は対応してくれるのか?自分でやるとしたら更新ファイルはどこで入手するのか?更新方法はサポートしてくれるのか?まで自力で対応できるかどうかを事前に調べておく必要があります。

「③レンタル型」は、更新作業は「業者さんが代行してやってくれるはず」なので、ユーザーは取引に集中できると思います。もっとも、更新作業を代行してくれる以上、サーバー代金、データ取得料金等の維持費がかかるので、継続的に取引をする場合は、「業者手数料」も必要経費として考慮する必要がありますから気をつけてくださいね。ただでさえサヤ取りは片張り投資と比較して、手数料が2倍かかりますので、ご自身の資金量と相談しながら慎重に業者選びをしてみてください。

 

次に、「③レンタル型」を選んだ場合の目安としては、

 

 ホームページに掲載されている情報から自分の期待値と営業トークが乖離しすぎていないかどうかを見極める

 

さらに、

 

 書籍やメルマガ等の著作物があれば、購読して読んでみる

 

ことをおススメします。

 

私は書籍等の内容を確認していないので断定はできかねますが、②に関してはおそらくサヤ取りに関する「基本的な部分」はひと通り学べると思います(私も書きましたが。。。。。)。

なお、営業トークに乗るかどうかは各自の判断でお願いします(笑)

別に、私は何も得することがないので。。。

 

最後に、使う側の好みや相性の問題もあるので、一概に「これが1番」と断言できませんが、手間がかかっても、ベクターのサイトなどからいろんな材料をダウンロードして来て、足りない部分を補強して自作してみるのもよいでしょう。お金のない学生さんは自分でもやってみたら?

あとは、初心者の方であれば、いろいろ見てみましたけど、PHPで組まれていてweb上で高速処理ができるタイプ。それから、あらかじめ銘柄の抽出処理をした結果が表示されるタイプ。他にも、エクセルで組まれているタイプ、専用ソフトをインストールするタイプ、さらにはリアルタイムレートに対応しているソフトまでいろいろあるみたいですね。

「!」と。

以前、資金量の少ない方はCFD取引が代替案になるかもしれないと書きましたが、すでに実行されているグループがあるようですね(@o@)!

なお、CFDを使ったグローバル取引は私も興味があるので、これは後日トレード関連のブログに書きます(参考【CFD Pairs Trading Examples】)

 

以上まとめると、

 

「①無料ツール」「②販売型」はPCローカル内でのオフライン処理

メリット:継続料金がかからない 

デメリット:更新作業等はすべて自分で行う

 

「③レンタル型」は業者サーバー上でのオンライン処理

メリット:更新作業等は業者が代行してくれる 

デメリット:継続料金がかかる

 

という特徴があるようです。

 

 

で。

 

 

なぜこの記事を書いたかというと、業者選択も銘柄選択と一緒だということです!

くれぐれも申し上げておきますが、投資はあくまでも自己責任でお願いします!

これも大事なスクリーニングの練習だと思いますよ。

 

 

 

最後に、この記事を書くに当たって、Amazonの読者レビューを何点か参考に読ませていただきました。長くなりますが、読者のみなさん、もう少しだけお付き合いくださいね。

 

これは投資関連の書籍に共通している特徴ですが、かなりボロクソに書かれている印象を受けました。私のまわりにも投資関連の書籍を出版されたり、金融雑誌のコラムを執筆されていらっしゃる著者の方がけっこういらっしゃいます。


私はニュースになるような実績もありませんし、本を出版するほどの投資家ではありません。ですが、知人や先輩方がメディアに出演したり、本を出版した直後にボロクソ叩かれている姿をたくさん見てきましたし、せっかくの機会なので、ちょっとフォローを入れさせていただきます。

 

私が思うに、「初心者向けにわかりやすく書かれた本」を、「ある程度の知識を持っている人間」が読むと、「書き手」の想定している読者層と、内容を熟知している「読み手」の期待値の乖離幅が必然的に大きくなってしまうことが原因だと思います。

 

何事もそうですが、「批判」からは発展が生まれますが、「非難」や「誹謗・中傷」からは何も生まれません。


賛否両論という言葉がありますが、「否」の部分は「非難」や「誹謗・中傷」ではなく、「批判」であるべきと考えます。

 

私は典型的なコントラリアン(逆張り派)ですから、かなり批判的な視点から物事を書きます。

 

誤解のないように申し上げておきます。

私は今、サヤ取り関連のブログを書いています。

サヤ取り書籍の著者の中には私と違う考え方をお持ちの方もいると思います(いちいち読んでないからわからないよ)。

おそらく、私の考え方のほうが少数派なのかもしれません。ただ、どちらが正解かと言えば、どちらも「正解」だと思います。そして、どちらも「不正解」だと思います。

これ以上は書きません。後日トレード関連に詳しく書きます。

 

投資の世界もそうですが、何事も「絶対の正解」なんてものは存在しないのですからね、その事をお忘れなく!

 

以上です。

 

 


ところで個人投資家向けのサヤ取りソフトってどのくらい需要あるんでしょうか? 

 

日本でサヤ取り投資をされている個人投資家の人口ってどのくらいなんでしょうね? 

 

果たしてこのブログ。。。 

 

誰かの役に立っているのかな。。。

 

と思ったので↓

 

                             

54


ココログの解析機能使ってみたけど、アバウトすぎて全然わからんわ(笑)

 

このブログ、私のこと知らない方々もけっこう読んでくれているということ?

 

フェイスブック以外のSNSって何だろう?参照元なし29.1%、その他47.0%って何?

 

このブログ誰が読んでいるのかな。。。


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システムについてのお話 その⑤-1


お知らせ【ブログを移転しました


たぶん、この項目はよほどマニアックな方以外は読まないだろうし、メモ帳代わりにいろいろまとめてみました。もはや、全然システム関連ではなくなってしまいましたw

 

さて、体験ソフトの仕様を整理するために書き始めたブログですが、何しろ支給された予算が5万円しかなくて、すでに資料・文献代で1万円、交通費で1.5万円、飲食代等で2万円弱消費しておりますので、残り5,000円くらいしかありません。確実に赤字ですw

 

まぁ趣味で手伝ってるから別にいいんですけどね¬_

 

いちおう、体験ソフトなんですが、仕事の合間に仕様書を作りながら実験的に進めています。これは学生さんたちに配布する予定のやつね。最低限の機能しか入れないから、くれぐれも実践には使わないように。

 

で、いろいろ調べてみてわかったのですが、Haskellみたいな関数型のプログラム言語使えたら、ペアトレードのようなマッチング系の情報処理ソフトの仕組みは、かなり楽に組めると思います(仕組み自体は「結婚相談所」とか「出●●系サイト」と一緒ね。スクリーニング対象データを年齢・性別・居住地・etc…に取り込み先を変えるだけだから)。

(この記事は興味深い→「Haskell使いの高頻度取引の会社にお邪魔したFPGA+関数型プログラムの組み合わせがHFT(高頻度取引)の主流になりつつあるというお話(【関数型言語の考え方】、コードが非常に合理的ですね)。以前もブログに書きましたが、HFTはもはや「金融産業」ではなくて、完全なる「装置産業」となっています [1])。

 

HFTを知ると、このブログで説明しているサヤ取り(ペアトレード)は執行速度が追いつけないのではないか?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、このブログの内容は、人間の発注速度でも十分に対応できる仕組みですから、参入を検討されている方はご安心くださいね(いずれトレード関連のブログに書きます)。

 

以下に、インターフェイスとして参考になりそうなペアトレードソフトのリンクを貼ってみました。

 

Iris Pair Trading Software(アメリカ)

The Pair Matcher(アメリカ)

Pair Trading(カナダ)

 

↑( ̄ー ̄;)

 

言っておきますが、私が作ろうとしているソフトは誰でも簡単に使えるようなシンプルなやつですよ。機能たくさんあっても使いこなせないし、そもそもこんなの作れないよw。。。

                             

51

52

 

いろんなサイト参考に探してみましたが、上のオプションソフトはなかなか味があっていいですね♪

 

このレベルまで行けたらいいな(* ̄▽ ̄*)/( ̄▽ ̄;)/

 

いちおう、冒頭に書いた体験ソフトが完成すれば、ある程度のベースができると思うので、商品として販売するのか、レンタルにするのか、あるいは無償配布にするのかわかりませんが、とりあえず抽出条件を「日本株」に絞って簡単に使えるソフトに補強してみようかと思います。

処理プログラムの仕組みを1個作ってしまえば、あとは10個でも20個でも同じ処理手順をコピーするだけだから、がんばればできそう。外国株を組み込むとしたらその後になるかな。


まぁ。。。がんばって作ったところで、どうせ誰も買わないと思うんですよ。

いいソフト作ったところで、たいして売れないだろうし、みなさん私のソフト使わないでしょw。


でも、がんばって作るんですよ。

売れないことがわかっていてどうして作るのかって?

 

もちろん理由があります。

1つは、単純に私のプログラミングスキルのブラッシュアップ ← これ完全に趣味w

もう1つは、シンガポールの金融街を散歩していて、「あるヒント」を得ました。

私は無意識のうちに、自分の思考回路が順張り」になっていたようです。

今は詳しく書けませんが。。。

 

まぁくれぐれも期待しないでくださいね。

 

 

あと、そうそう。「”Pairs Trading Software”」「”Arbitrage Software”」などのキーワードで探してたら、スポーツのオッズのスプレッドを獲りに行くサイトが幾つかありました。以下は野球チームのアービトラージのサイトのキャプチャー画面です。

 

53

 

 

上記のサイトとは全く関係ないのですが、気になったので日本語で検索してみたら、ところどころに「詐欺」という書き込みがありました。

 

非常に気になったので調べてみたところ、この「詐欺」には、どうやら2つの事例があったようです。

 

1つは、『「アービトラージの仕組みを使って儲けるという名目」で勉強会を開催して高額な料金を取る』→『「会員は会費が払えない」ため、友人・知人を入会させて主催者からキャッシュバックを受け取る』→さらに、『「友人・知人に誘われた新規の会員は会費が払えない」ため、友人・知人を入会させて主催者からキャッシュバックを受け取る』→以下繰り返し。これはネズミ講というか、何というか。

 

アービトラージ関係ないじゃんw

 

下線部の意味をよく考えてください。この事例は、「アービトラージ」は名目に利用されただけであって仕組み自体が詐欺なわけではありませんよね。会員さんで被害を受けた方いらっしゃったらぜひコラム【期待値が高いと満足度は低下する~うまい話にはウラがある~】を読んでみてください。期待値の設定はほどほどにね。

 

もう1つは、「業者からの提示レートの速度が遅延しているため、ベット(賭け)する頃には、価格差が収斂してしまって使い物にならない」という意味で「詐欺」と言っているようです。これに関しては、私は「詐欺」ではないと思いますよ。

理由は、価格差が収斂することを期待してこの仕組みに乗ったわけですから、まずベット(賭け)する前に事前調査をするべきです。マーケット規模と出来高がどのくらいあるのか?遅延の発生率はどのくらいあるのか?etc…

これは投資でも同じこと。「価格の不均衡」を獲りに行くゲームは、先に気付いてベット(賭け)したプレーヤーが勝つようにできています。

もし、このゲームに「本気」で勝ちたいと思うならば、「①レートを提示するサーバーが設置してある近くの建物を買収」して、「②優秀なエンジニアを雇って執行速度を誰よりも早く設定」し、「③両建てを行う」ことができれば勝てます。たったこれだけです。それでも、こんな反論があるかもしれません、「理論上はできるけど、実践では使えないよ」、と。

 

そんなことはありませんよ、

 

アービトラージは勝てます、

 

莫大な資金さえ用意していただければ。。。

 

 

長くなるので、【システムについてのお話 その⑤-2】に続きます。

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2014年2月20日 (木)

ロングショートについてのお話 その⑦-2【α値の算出方法と組み合わせの自由度】

 

お知らせ【ブログを移転しました

 

前回、マーケットニュートラルの本質は、「ベータ(β)を排除してアルファ(α)を取りに行く戦略」であると述べました。これはサヤ取りについても同様のことが言えます(詳しくは【トップページ1.2.)】参照)。

今回は、1.のαの部分、すなわち「価格差(サヤ幅)」について補足しておきます(【ロングショート④(ステップ3-18.)】、【システム③(ステップ3-18.)】参照)。

 

 

【α値の算出方法と組み合わせの自由度】                                          

 

 

サヤ取り投資をするにあたって、利益の源泉そのものである「価格差(サヤ幅)」、つまりα値をどのように算出するべきなのでしょうか?

価格差(サヤ幅)を算出するには、大きくわけて2つの方法が考えられます。

 

{ B銘柄の株価 × B銘柄の株数) A銘柄の株価 × A銘柄の株数) }

{(過去n日間の株価 n日前の株価) ÷ n日前の株価 × 100 [] }

 

まず、①について。

 

{ B銘柄の株価 × B銘柄の株数) A銘柄の株価 × A銘柄の株数) }

 

この算出方法は、「絶対値」の計算方式でB銘柄(脇銘柄)とA銘柄(軸銘柄)のスプレッドを算出する方法です。使い方としては、過去n日間の平均乖離値が100円で最大乖離幅が120円だったとした場合、120円に開いた段階でエントリー(両建て)を行い、100円に収斂したらエグジット(手仕舞い)する。つまり、12010020円となり、差分の20円が期待利益となります。

なお、比率換算すると、①の計算式は、

’ { B銘柄の株価 × B銘柄の株数) ÷ A銘柄の株価 × A銘柄の株数) }

のように変換できます。

上記のケースの場合、120÷1001.2%となり、1.2%の期待収益率となります。

 

次に、②について。

 

{(過去n日間の株価 n日前の株価) ÷ n日前の株価 × 100 [] }

 

これは「100分率法」という「相対値」の算出方法です。

まず、投資金額が少ない個人投資家の方であれば①の算出方法でも十分だと思いますが、目安としては運用額が3,000万円を超えるような個人投資家、資金量の多い機関投資家やプロップトレーダーであれば②の方法を用いる必要があると考えます。

理由は、①の方法で算出すると銘柄ペアの組み合わせ候補が少なくなり、結果として、ポートフォリオを設計する際に、「組み合わせの自由度がかなり限定されてしまう」ためです(イメージとしては、【ロングショート③(ステップ25.)】株価水準指数の図を参考にしてください)。なお、この場合、任意のn2401年)で計算するのが一般的とされています。

次に、②の算出方法の有意性について説明します。①の算出方法は、単純に「脇銘柄」と「軸銘柄」の差分をα値と定義した「絶対値」ですが、②の算出方法は、過去n日前の株価と現在の株価の「相対値」となります。この場合、②の算出方法を用いることにより、前回説明したβ値のニュートラル化の問題を補完するための代替案になると考えられます。

理由は、βリスクを完全に排除することができない実際の取引では、「株価の高い銘柄が低い銘柄に比べて、「相対的」にβ値が大きくなる」と考えられるため、①の算出方法だと、割高銘柄(つまりショート銘柄)のβ値の影響を受けてしまい、ショート銘柄が上昇した場合、ロング銘柄のβ値の連動比率が追い付けずに、取引がうまく機能しなくなるためです。そのため、実際の取引では、βリスクを完全に排除しきれないため、割高・割安の概念を代替策とする、もしくは併用することにより、ロング銘柄とショート銘柄の組み合わせを行ったほうが、①の算出方法に対して優位性があると考えられます。

3番目に、割高な銘柄をショート、割安な銘柄をロングすることにより、「相場の上昇局面、下落局面でもβリスクの影響を低減させる」効果が期待できます(レラティブバリュー戦略)。これは、後日ブログで詳しく説明します。

 

 当ブログは学生とサヤ取り入門者の方を対象としているため、一般的に用いられている①の説明をメインとしました。

 

 

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2014年2月18日 (火)

ロングショートについてのお話 その⑦-1【相関係数の弱点とβ値の重要性】


お知らせ【ブログを移転しました

 

さて、サヤ取りにかぎらず、投資戦略を考えるとき、それぞれのスクリーニング項目には必ず弱点があります。そのため、スクリーニング項目を増やして、「弱点を相互に補完」していく必要があります(コラム【RPGを使ってポートフォリオの本質を考えてみる】参照)。

もっとも、厳密に増やし過ぎると、今度は候補となる対象銘柄そのものが減ってしまい、分散投資ができなくなるというデメリットが生じます。このあたりのバランス感覚は投資家にとって非常に重要であるといえます。

 


【相関係数の弱点とβ値の重要性


 

以前、【ロングショート(ステップ2-12.)】の説明の中で、「相関係数よりもβ値のほうが大事」と書きましたが、この点を以下に補足します。

サヤ取り投資をする上で、「相関係数」の概念は最重要ファクターの1つであることはたしかです。しかしながら、「相関係数」だけでは不十分なこともたしかです。

相関係数は本来、異なる変量xyの間に生じる相関(連動性)の度合いを測定するための統計分析手法です。そのため、変量xyを均一化して比較する作業が必要となります。

 

06_640x511   

※ 参考【相関分析係数

 

上の図は、異なる変量xyのデータを均一化して比較するために、平均からのズレ(偏差)を計算して、それぞれの合計が0の値になるようにデータの加工を施したイメージ図です(【偏差】参照)。

 

次に、バラツキの大きさが異なるデータ同士(このブログでは「銘柄」)を「数値」(絶対値)から「比率」(相対値)に変換し、比較する作業をします。

 

07_640x284

※ 参考【相関分析相関係数

 

上の図は、異なる変量xyのデータを均一化して比較するために、違う大きさ、違う形のデータを、同じ形に加工し直したイメージ図です。

 

上記2つの図を見てわかるとおり、データを加工する過程において、データの持つ本来の個性の情報が失われてしまっていることがわかります。たとえば、「象」と「犬」の大きさ、「身長」と「体重」の尺度は全く違いますが、均一化することによって、比較することが可能となります。

 

このように、「相関係数」は「尺度の異なるデータ同士を比較できる」、というメリットがある一方、「本来のデータが持っている個性の情報が失われてしまう」、というデメリットがあります。

したがって、単純に相関係数が高い銘柄ペアを組み合わせるだけでは、サヤ取りはうまく行かない可能性が高くなります。

 

そこで、「変動率」の概念を使って「相関係数」の弱点を補完する必要があります(【標準偏差】参照)。

04_640x406

※ 参考【正規分布

 

上の図は、どちらも「相関係数」の高い銘柄ペアのイメージです。

左の図はβ値、つまり山の大きさ(変動率)が異なっている銘柄ペア、右の図はβ値が近似している銘柄ペアのイメージです。

どちらも、「相関係数」だけに注目すれば非常に相性の良い銘柄ペアですが、左の組み合わせで取引をすると、ベータリスクを排除しきれずに、青い銘柄の片張り投資をしているのと、あまり意味が変わらなくなってしまいます。

これでは、「価格差(サヤ幅)」(α)のみに注目して取引するはずのサヤ取り投資の本質が、マーケットの変動リスク(β)を受けることによって失われてしまいます。

 

以上の理由により、「相関係数」だけでは本来のデータスケールの判断ができないため、「β値」を併用してスクリーニング作業をする必要があると考えます(βニュートラル)。


なお、ここで用いる相関係数は「価格差」の相関、β値は「日足リターン」の相関のことを言います。

実は相関係数の落とし穴はここにあります。

一般的にサヤ取り投資で強調されている相関の高さは「価格差」で相関を取ったものですが、「日足リターン」の相関、つまりβ値も同様に高くなければサヤ取り投資は失敗に終わる可能性が高いと考えられます(例として相関係数0.9でβ値が0.5の組み合わせなど。β値が高いという表現は誤解がありますね。同じくらいに合わせるということね)。

むしろ、多くの投資家の方がスクリーニングの際に異常なほどにこだわっている「価格差の相関」は0.6~0.7程度あれば十分な気がします。


ここは以外な盲点なので付け加えておきますね(【相関とサヤ取り】【βと共分散と相関係数の関係】参考)。


私が以前ロングショート(ステップ2-12.)】で申し上げた「相関係数よりもβ値のほうが重要だと思います」という意味がおわかりいただけましたでしょうか?


いろんな方のブログに目を通しましたが、価格差の相関係数が大事という発言が目立ったので違う観点から書いてみました。



 マーケットニュートラルの本質は、「ベータ(β)を排除してアルファ(α)を取りに行く戦略」ですから、ポートフォリオ全体を市場変動リスクから相殺させるためには、β値を極力ニュートラル(中立的)に設計する必要があります。

なお、ここでいうβとは、「ベンチマークに対するポートフォリオの感応度」、αとは「ベンチマークの動きにかかわらず生じる収益」のことを言います。

 

 β値をニュートラル化する作業は重要なファクターです。補足しておきますが、これはあくまでも理論上の話です。実際にロングショート戦略でβ値を「±5%以内、±10%以内」のように極力ニュートラル化しようとすると、条件に合致する銘柄ペアがかなり限られてしまいます。さらにβ値を完全にニュートラル化しようとすると条件に合致する銘柄が無くなります(改善案としては、【サヤ取り投資がうまく行かない理由①】参照)。



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2014年2月16日 (日)

コラム その⑦【RPGを使ってポートフォリオの本質を考えてみる】

 

選挙をするときに、どの政党もあたり障りのない中道政策になってしまい、「どこに投票しても同じようなものじゃねーかよ」って思うことありませんか?

これは「保守的な層(右寄り)」も「革新的な層(左寄り)」も上手に取り込んで当選確率をあげるためです。そのためにはどうしても政策が「平均」に収斂せざるを得ないという大人の事情があるようですね。

 

味噌汁を作るときに、私たちは味見をします。よ~くかき混ぜても、たしかに濃い部分と薄い部分はあることはわかっているけど、お玉ですくって味見すると「だいたいこのくらいの味だろうな」ってわかりますよね?

料理人が全部飲んじゃったらお客さんに出せないでしょ?だから一部から全体をイメージすることで、味付けはOKだろうという判断をします。ここには、統計学の「検定」という作業が無意識に行われています。

 

このように、世の中に存在する様々な出来事には少なからず「確率」や「統計」という概念を意識して成り立っていると考えられます。

 

本当はこのコラムは書く予定なかったんですけど、やたらウケが良かったので先日、知人が録音してくれた内容を文章にして以下にまとめてみました。しかし、文章にするとどうしても長くなってしまいますな( ̄▽ ̄;)。。。

まぁ、ヒマつぶしがてら読んでくださいよ。


で、以下に書くコラムのメインテーマなのですが、ストライクゾーンが狭すぎてゲーマーの方でないと逆にわかりにくいかもしれません。そういう方はぜひこの機会にロールプレイングゲームやってみてください、戦略脳を鍛える良い訓練になりますから!

また、高齢者の方(読んでくださっている方いるのかな?)で意味がわからない方は、もうこの際ですから、お孫さんにゲーム買ってあげて一緒にやってみましょう。世代間コミュニケーションは大事ですよw

いちおうサブテーマとしてゲーム以外にも、可能なかぎり例え話を入れたり、私の実体験も書いてみました。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。わけわかんなかったら、下のメインテーマは飛ばしてしまってもかまいませんけど。。。

 

 

RPGを使ってポートフォリオの本質を考えてみる】

 

 

RPG(ロールプレイングゲーム)が好きな方だったらお分かりいただけると思うのですが、ドラクエとかFFって最初は主人公が独りぼっちの状態から冒険が始まって、HP(ヒットポイント)・MP(マジックポイント)・経験値も低く(資金量が少ない・トレード試行回数が少ない状態)、最初はなかなかモンスターをうまく倒せず(トレードで勝てず)、次の街まで移動する間にモンスターにやられてゲームオーバーになることってあるじゃないですか(資金不足により相場から退場させられる。あるいは連続ロスカットで投資金額が激減する)。

だけど、ストーリーがどんどん進んでいくと、HP資金量)や仲間(ポートフォリオ)が少しずつ増えて、お互いに弱点を補完し合うことで(ヘッジ効果)、対戦中に万が一「誰かが死んでも」、「誰かが生き残りさえすれば」とりあえずストーリーは前に進みますよね(ポートフォリオによるリスク分散効果)。これは、あまり意識していないかもしれないけど、ゲームオーバーになる確率は下がっているわけですよ(分散効果により破綻を回避、できるだけ多くの銘柄に分散することで生存確率を上げる)。もちろん戦闘中に死んで(ロスカット)しまったプレーヤー(銘柄ペア)は経験値(利益)を獲得できませんが。。。

さらに、けっこう強いボスに対戦を挑む前は、必ずセーブポイントで小まめに保存かけておきますよね(リスクヘッジとしてカバードショート、あるいはロスカットラインなどの設定をしておく)。

 

 

さて、いよいよ戦闘(実践)です。

 

 

これから戦いを挑むラスボスの属性はわかりやすく以下のようなものとしました。

 

 

HP200,000MP200,000

攻撃:一度の攻撃で平均HP5000程度のダメージをプレイヤーに与える。

防御:物理攻撃に弱い。ただし、HP10%以下に低下すると防御力を高める魔法を使い物理攻撃がほとんど効かなくなる。ただし、その場合は魔法攻撃が有効となる。

 

 

↑これ覚えておいてね(* v^ *)v

 

ここで、ラスボスの属性を踏まえて効率的・合理的に戦うためのパーティーの組み合わせ(ポートフォリオ)を考えてみました。

 

 

プレーヤー1 戦士(剣・盾・よろい・かぶと)攻撃は普通・防御が強い 前列に配置

プレーヤー2 格闘家(爪・爪・道着・バンド)攻撃は最強・防御は普通 前列に配置

プレーヤー3 黒魔術師(杖・盾・服・帽子) 攻撃は普通・防御は弱い 後列に配置

プレーヤー4 白魔術師(杖・盾・服・帽子) 攻撃・防御ともに弱い  後列に配置

 

 

↑装備と属性ってたしかこんな感じでしたっけ?なんかFFっぽくなったけど、私の都合上、これで話進めますよ。

 

まず、前列と後列に分けた理由を説明します。

ここでは、4人のパーティーの属性の平均値をベンチマークとして考えます。攻撃力・防御力が相対的に強い属性の「戦士」と「格闘家」を前列に、攻撃力・防御力が相対的に弱い属性の「黒魔術師」「白魔術師」を後列に配置します(ベンチマークを挟んで相対的に割高グループと割安グループに分ける、レラティブバリュー戦略の考え方)。

前列の役割は攻撃力と防御力が相対的に強いので、敵のなるべく近い位置から攻撃させて、防御も後列の2人よりも積極的に受けさせます。

一方、後列の役割は攻撃力と防御力が相対的に弱いので、敵のなるべく遠い位置で攻撃はあまりせず、防御もできるだけ前列の「戦士」「格闘家」に受けてもらい、「白魔術師」は前列の受けたダメージを回復させる役割に徹します。「黒魔術師」は防御力が弱いので、魔法攻撃によって後列から前列にいる「戦士」「格闘家」の攻撃の援護役をします。

言い換えれば、前列は「攻撃」と「後列の盾」の役割を、後列は「前列の攻撃援護・防御援護」の役割を果たします(会社の「営業」と「コールセンター」もこんな役割分担ですよね。「営業」はどんどん新規の契約をとってきて、「コールセンター」は契約者のフォローをして、サービスの解約を阻止するわけですからね)。

 

次に、4タイプの属性に分けた理由を説明します。

全員のHP9999で、一回の攻撃でラスボスが平均HP5000のダメージを与えて来た場合、ターゲットにされたプレーヤーは2回の連続攻撃を受けたら死にます。4人のパーティーだと、8回攻撃を喰らったらパーティーそのものが全滅します。

そこで対策として、次のような役割分担をさせます(ポートフォリオ)。

まず、「白魔術師」はプレーヤーの防御力を高める白魔法を使ってプレーヤーのダメージを仮にHP3333まで抑えられれば、連続攻撃が3回まで耐えられます(耐えるという表現は適切ではないけど)。4人のパーティーだと、12回の攻撃まで耐えられますね。

黒魔術師」も同じように、ラスボスの攻撃力を弱める黒魔法を使って敵の攻撃力を仮にHP3333まで抑えられれば、連続攻撃が3回まで耐えられます。4人のパーティーだと、12回の攻撃まで耐えられますね。

次に、前列は「格闘家」を2人にしたほうが攻撃力があるのでは?と思われるかもしれませんが、防御力の弱い「白魔術師」がバトル中に死んでしまった場合、「格闘家」は回復魔法が使えませんから、「戦士」に回復系の白魔法を覚えさせることによって、「白魔術師」が死んでしまった場合のヘッジ(保険)として「戦士」を組み入れました。

3番目に、前列の「戦士」「格闘家」の2人が攻撃をして、敵の攻撃を受けてくれている間に、後列の援護役である「白魔術師」は回復系の白魔法を前列の2人にかけて、長期戦に耐えられるようにします。さらに「黒魔術師」は、200,000HPを持つ敵に180,000のダメージを与えた時点から、物理攻撃がほとんど効かなくなるため、残りのHP20,000のダメージは黒魔法を使っての攻撃をメインに切り替えます。このとき、攻撃役のメインは「黒魔術師」となり、前列「戦士」「格闘家」の2人は「黒魔術師」の攻撃の援護役にまわります。「白魔術師」は最後まで、自分を含めた4人の援護役に徹します。

このように、パーティー全員で4万弱のHPしかない状態で20万のHPを持つラスボスに勝つためには、以上のような戦略を十分に整えてから突撃する必要があります。相手がどんな出方をして来たとしても、確率で考えれば、平均的なパーティーの組み合わせこそが最適な組み合わせ、つまりもっとも妥協できる組み合わせになるということのたとえです。

以上をまとめると、「前列と後列が相互に補完機能を果たし、それぞれの属性のプレーヤーが別の属性のプレーヤーの補完機能を果たす組み合わせを考えるのが確率論上、最適な組み合わせである」、といえるでしょう。

あと、クラスメイトで1人くらい必ずいたと思うんですが。。。

 

これ、組み合わせ考えるときに、全員「格闘家」にしてラスボス突っ込んだら、けっこうな「確率」でパーティー全滅するでしょwwwww

 

たしかに攻撃力は最強ですけど、回復魔法使えないし、8回の攻撃を受ける前にラスボスを倒さなければならないという非常に困難な条件を強いられます(5,000×8回の攻撃=40,000のダメージ HP9999×4人=合計HP39,996)。それに、ラスボスのHPが残り10%に低下した時、ダメージを与えるためには、物理攻撃は有効ではありません。8回以内に倒すには平均HP25,000のダメージを与えていかなければなりません。さらに、攻撃をしている間にも周りのパーティーがどんどん死んでいきますから、回復魔法がないと長時間の戦闘に耐えられません。

このように、「偏った属性同士(あるいはモノの考え方)を極力平均化していくということが最適な戦略となり得る」、というのがコラムのメインテーマです。

 

いちおう、「召喚士をパーティーに加えて召喚獣に戦わせれば簡単に倒せるじゃねーかよ」、と厳しいツッコミが入りそうなので、みなさんの反論を封じ込んでおきますよ。

 

残念ながら実際の金融取引の現場では、

 

 

 

 

 


召喚獣は呼び出せません

 

 

そういうズルはできないんですよー(それを言ったら魔法もそうなんだけどさ。。。)

このネタ笑ってくれるヒト何人いるのかな( ̄▽ ̄;)。。。

 

実は、分散投資とかポートフォリオって新しく学ぶ考え方ではなくて、子どもの頃、ゲームの攻略本読んで研究したはずなんですよ。金融取引に置き換えると、教科書がごちゃごちゃわけわかんない数式ばっかりだから、どんどん難しく考えてしまうだけのような気がするんですよね。だけど、「考え方の本質はまったく同じでしょ?」というお話です。

この本質という土台の部分がしっかり理解できていれば、商取引でも金融取引でも応用が効くし、基本となる考え方がブレないと思うのですよ。

 

 

【たとえ話を使って戦略の本質を考えてみる】

 

 

メインテーマとしてRPGを使ってポートフォリオの考え方の本質を私なりに書いてみましたが、これは何も金融取引にかぎらず、商取引、スポーツ、営業トーク、男女の駆け引き、ひいては軍事戦略に至るまで、すべての考え方の本質の部分って実は同じで、すべては本質という基礎の土台の上に成り立つ応用問題であると思います。たしかに姿・形は全然違うけど、本質の部分は同じ。だからこそ、基礎となる部分―「考え方の本質」―をしっかり身につければ、あとは応用を効かせて、金融取引の世界でも現実の社会でも、より効率的・合理的に戦略を組み立てることができるようになると思うのですよ。

そういえば、サーフィンが大好きなトレーダーの友人が言っていました。「サーフィンもトレードも本質は同じことなんだよな。同じ形の波は二度と来ないけれど、一度波の乗り方をきちんと身に着けることができれば、どんな形の波が来ても、応用を効かせて乗ることができるようになる」、と。私も彼の意見には非常に共感できます。

 

では、大きく3つの例をあげて、「軍事戦略」・「営業戦略」・「サッカー」について書いてみます。2番目は私の実体験です。かなり内容がエグイので、心臓弱い方は読まないほうがいいかもしれません。

 

まず、軍事戦略で考えれば、「長篠の戦い(1575年)」で織田信長の使った火縄銃の3段打ちの戦術は有名ですね。当時、天下無敵と言われていた25,000人を超える武田騎馬軍団、対する信長軍は3,000人程度。数では絶対に勝てない、さてどうするか?

小学生でも内容を知っていると思うので結論を書きますが、信長の使った戦法は、3列で交互に攻撃を繰り返していくことで連続発射が可能となり、相手に連続攻撃を与えられるというものでした。当時の火縄銃は、たしかに威力こそあれ、発射するたびに銃身内のゴミを掃除しながら弾を込める作業が必要となり、次の発射までに非常に時間がかかりました。

そのため、鉄砲隊を横一列に並べて攻撃をすると、銃を打ってから次の銃を打つまでに時間がかかりすぎてしまい、ものすごいスピードで襲いかかってくる武田の騎馬隊に踏みつぶされてしまいますね。

そこで、鉄砲隊を三列に分散する、つまり、最前列部隊の1,000人が鉄砲を打った後、後列に回って、2列目部隊の1,000人と3列目部隊の1,000人が順々にロールアップして前線で攻撃している間に、後列にまわった1,000人は、銃身内のゴミを掃除し、砲を込めて火がつくまでの時間を稼ぎつつ、時間差攻撃を仕掛ける。これにより連続発射が可能となる。この話の内容は有名なので誰でも話くらいは知っていると思いますが、この話の本質は「①鉄砲隊を三列に分散させ、②時間差を利用することにより、③連続攻撃ができないという火縄銃の弱点を補完する」、という点にあります。

これが、鉄砲の三段撃ちの戦術の本質の部分です。さすが名将信長、お見事ですね。

 

次に、私が初めて店舗経営をしたときの営業戦略を書いてみます。かなりエグイと思うかもしれないけど、商売って泥臭いものですからね、ガチで書きますよ。

まず、私はネットでも店舗でもニッチな商売(隙間産業)が大好きですから、大手が採算割れするような小さな繁華街のホテルを買収しました(今は他の地域でも新規で出したり別の商売もやってます、分散投資ね)。顧客対象はカップル(疑似カップル)利用がメインターゲットです(まぁいろいろ行間読んでくださいw)。時間を1時間2,000のような単位に設定すると、バカみたいにお客さんが入ると考えました。実際、繁華街のビジホとかラブホってそんな感じですよね。

で、やってみたところ東日本大震災の直後ということもあり、思ったほどお客さんが来ません(泣)。前のオーナーさんがあり得ないくらいの安値で店を譲ってくれた理由がよ~くわかりました。どうやら街全体が「需要<供給」の状態になっていて、参入するタイミングを間違えたと気づきました。でも買収してしまった以上は、何とかするしかない <(ToT)>

 

とりあえず「需要>供給」の状態にすれば何とかなるだろうと考えました。

結論から言うと、同業者に価格戦争を仕掛けました。周りの同業者は売り上げが落ちて店がまわらないような状態で、どのお店も1時間2,000のような価格設定で営業していました

私のとった戦略は、まず看板をキレイに作り直し、さらに周りの同業者が気づかないような深夜の時間に、同時進行で内装をキレイに施工させました。そうすると、自然と客足が私の店に集まるようになります。そうすると周りの同業者は腹いせなのでしょうか、私の作った看板はあっという間に破壊されてしまいました。

当然、そんなことは想定していましたから、あらかじめ次に設置する予定の看板は倉庫にしまっておきました。ただし、次の看板の料金表示は1時間1,500に下げた看板を店の前に置きました(これはポーカーで言うブラフ、ハッタリね)。そうすると、やはり客足が私の店に流れてくるので、みんな慌てて価格を1時間1,500にを下げてきました。はい、また、看板が壊されます。まんまとワナにかかってくれました。次の看板の料金表示は1時間1,000下げた看板を店の前に置きました。当然、相手も1時間1,000に下げました。これ、実は私の店の看板を攻撃するたびに、自分の店の売り上げも下がってしまうというカウンター攻撃の仕掛けです。

さて、ここからは資金力の勝負です(ここに誘導したかった)。同じ街の同じ業種ですから、だいたいの家賃や人件費・高熱費などを計算すれば損益分岐点は予測できます。そこで、同業者のタオルやシーツの枚数を毎朝店長やスタッフにこまめにチェックさせて売り上げを推測しました。この段階で、私も貯金を下ろしながら赤字を補てんしつつ、その時をじっくり待っていました。

で、4か月くらい経ってようやく周りがバタバタ倒産し始めました。これで、「需要<供給」から「需要>供給」の状態が完成です。あとは価格をもとの1時間2,000に戻してもお客さんは私の店を使うしか選択肢がありません[1]

これが私のとった一連の営業戦略です。誤解しないでいただきたいのですが、私がやった事は、看板を3セット作り、内装をキレイに施工し直しただけです。たしかに、この戦略のシナリオを描いたのは私ですが、この戦略の起爆スイッチを押したのは「周囲の同業者たち」です。

結局、この話の本質は、「①自分が攻撃を受けるたびに、参加プレーヤー全体が受け取る利益が減る仕組みを作り、②その仕組みによって価格競争に持ち込み、③資金力で同業者を倒産させ、④需要過多のマーケットを作る」という点にあります。

上記のような戦略ゲームは三国志の「魏」・「蜀」・「呉」みたいに参加するプレーヤーが複数いるゲームですから、同業者が連合を組んで来た時の対応策ももちろん考えておきましたが、手元の資金力では勝てると思い、この勝負にベット(賭け)しました。たとえば、自分がA国であれば、B国と協力してC国と戦うのか。あるいは、B国と協力してC国と戦っている間にB国が裏切ってB国・C国の連合軍となった場合、どのように戦うのか。B国に集中して攻めた場合、様子を見ていたC国がA国に攻めてきた場合、どう守るのか?このように、あらゆるケースを想定して、現在の軍隊(資金量)を「攻撃」と「防御」にどれくらいの配分で配置するのか?非常に奥が深いゲームを経験させてもらいました。

この内容は、今までのポートフォリオの「確率」のテーマからは少しズレますが、統計学の「検定」のわかりやすい例として実体験を載せてみました。タオルやシーツの枚数という一部のデータから相手プレーヤーの売り上げ全体と倒産確率を推測していく作業ですね。これは読者のみなさんも情報の非対称性のゲームに参加する時に使ってみてください。しかしまぁ商売ってホントに大変ですよ。

内装をキレイに仕上げたのも、相手のプレーヤーにとっての情報の非対称性を利用したわけですから、対戦プレーヤーたちのアンテナの感度が鈍かったわけですね。ちなみに、冒頭に書いた味噌汁の味見もこれと同じ考え方ですよ。

かなりナマナマしい話ですが、統計知識を実際の商取引で活用したという実話です。ゲームに勝つためには、「頭脳」を鍛えることも大事ですが、「資金配分」も十分に考えなければなりません。これはいずれ、トレード関連の項目で説明します。

 

では最後に、サッカーを例に考えてみましょうか。

 

サッカーには、「フォワード(FW:攻撃)」・「ミッドフィールダー(MF:攻撃・防御)」・「ディフェンス(DF:防御)」と「ゴールキーパー(GK:防御)」の属性を持つプレーヤー合計11人同士で行うゲームですね。このプレーヤーの属性もそれぞれの果たす役割分担がしっかりしていてポートフォリオの役割を果たしていることがわかると思います。

サッカーは対戦する相手チームによって戦略の組み方が違いますよね。攻撃力が強いチームと戦う時は保守的に守りを重点的に固めながら、相手のスキを伺いつつ、カウンター攻撃を狙います(例:プレーヤー全体のベンチマーク線=基準線の位置はハーフラインよりも相対的に自分チームのゴール側に近くする)。これに対して、攻撃力が弱いチームと戦う時には守りを固めながらも、積極的に攻撃を仕掛けて行きますよね(例:プレーヤー全体のベンチマーク線=基準線の位置はハーフラインよりも相対的に相手チームのゴール側に近くする)。

トレードの世界も同じように、マーケットは絶えず変化し続け、常に一定の形の波ではありません。現在のマーケットの状況に応じて組み込むポジション比率などは柔軟に組み変えていくべきだと考えます(詳しくは、【ロングショート型とレラティブバリュー型】参照)。

よく、「サヤ取り投資は両建て売買してマーケットに対してニュートラルポジションを組むから安心・安全な投資です」と言う方がいます。たしかに教科書的には正解かもしれませんが、実践ではこの考え方はたぶん必ずしも正解ではないと思います(詳しくは、【相関係数の弱点とβ値の重要性】【サヤ取り投資がうまく行かない理由①】参照)。私もトレード関連のブログではそのようなニュアンスで書きましたが、あくまでも理論的なもの。コラム関連のブログはどちらかというと実践的なもの。前者が建て前、後者が本音です。。。

 

さて、サッカーの話に戻りますが、べつに11人全員で一斉に攻撃を仕掛けてもいいですけど、相手にボール奪われて、カウンター攻撃(迎撃)喰らったら

 

 

 

 

 

誰がゴール守るんですか

 

 

いやいや、冷静に考えてみてくださいよ(個人的には観戦してみたいw)。ポートフォリオの考え方を完全に無視していますね、ゲームの例で言えば4人とも「格闘家」の属性でラスボスに対戦挑んでいるのと同じことね。。。

これは実はフルレバレッジ投資のたとえです。マーケットで言えば、ハイレバレッジを効かせて相場が思惑と逆の方向に動いてしまい、追証が払えずに退場を余儀なくされた経験をお持ちの方けっこういませんか?


不動産ローンはどうでしょう?わずかな頭金しか積まずにフラット35のローンとか勢いで組んで、金利が払えず返済に苦しんで物件を泣く泣く競売にかけられてしまった方まわりにいませんか?100万円の頭金で1億円の物件を買う行為は、レバレッジ100倍のポジションを35年間持ち続けるようなものではありませんか?(※もっとも充当金に充てることで元金はちょっとずつ減りますけどね)


レバレッジは本当に「諸刃の剣」と言いますか、うまく行けば、莫大な利益が得られる一方、思惑と逆の方向に動いてしまうと、莫大な損失につながるため、倍率のかけ方は慎重に決めてくださいね。言い換えれば、自分のさじ加減ひとつでボラティリティの大きさを自由に決められるわけですから、本当に注意が必要です。資金が少額の方でサヤ取りをされる方、自己責任でハイレバレッジかけてやってもいいけど、又裂きに遭ったら損失が莫大になってしまうのでくれぐれも気をつけてくださいな(詳細は【システム④】の1.参照)。

私も学生時代にハイレバレッジで株やFXのトレードをしていましたが、どんどん感覚がマヒしてきて、次第に恐怖を感じなくなってしまうんですよね~、これが(汗)

自転車で言えば、最初は補助輪つけて何とか乗れてたけど、いつの間にか二輪でバランスとって乗りこなせるようになると、調子に乗って運転がどんどん荒くなって行きませんか?

ほら、自動車もそうでしょ?運転免許取り立ての頃は初心者マークつけて「車道出るの怖いんですよ」と言ってたくせに、慣れてくると今度は、

 

 

 

 

 

オービスが怖い

って言い始めるでしょ?

 

このように、恐怖の対象が変わって感覚がマヒして行きますからね。

 

いちおう、このブログのコラムの部分は、私の実体験から得た経験談をけっこう赤裸々に書いています。読者のみなさんは、かつての私のようなバカなマネは絶対にやめてくださいね。

 

 

以上、長くなりましたが、こういったゲーム感覚というかコツを自分のモノにしていくことはトレードの世界ではもちろん、実社会でも非常に大事だと思うんですよね。私が思うに、勉強ばっかりやっていた優等生よりも、どちらかというとスポーツやTVゲームばっかりやって来た人間のほうがトレーダーの適正があると思うのですよ。

トレードってスポーツやTVゲームに似た感覚がありますからね。

 

たとえば、400mリレーでバトン受け取るときに、前の走者が「どのコース」を「どのくらいの速度」で走ってくるのかを直前まで見極めて、「どのタイミング」で自分が助走をかけ始めて前の走者と併走しつつ、「どのタイミング」で「どの位置」に手を出せば前の走者とスムーズにバトンの受け渡しができるのか?

また、その時に別の走者とぶつからないようにするためには、「どういったコース選択」をすべきなのか?

こういった感覚的な能力を体得するには、やっぱりある程度の経験を積んだ人間でないとコツが掴めないだろうし、教える側も理論だけでは十分にコツを伝えきれないと思うんですよ。

以前もブログに書きましたが、『「研究室で理論だけを完璧にマスターした先生方が現場でトレーダーになっても必ずしも良いパフォーマンスが上げられる」わけでもなく、かといって「現場で良いパフォーマンスを上げているトレーダーからすれば必ずしも理論通りにはいかないことも知っている」』わけですよ(詳細は【ブログタイトルを変更しました】参照)。

 

いかがでしょうか?

私の言いたいことが読者の方に少しでもうまく伝えられたらいいなぁと思って、イヤラシイ部分も可能なかぎり書いてみました。前回に続き、また長くなってしまいました。

 

 

結局、「考え方の本質」を説明したり理解するには、たとえ話を使ったほうがわかりやすいと思うんですよね。以上の内容を学生さんたちに話してみたら、実はそっちのほうがうまく伝わるということがわかりました。

自分以外の誰かにモノを教えるって本当に難しいと思う一方で、教えることの楽しさがようやくわかってきたような気がします。私は基本的に戦場のプレーヤーですけど、今後は教える仕事もしてみたいなと思うようになりました。

私も自分がしてきた事を学生さんたちに伝える機会を与えていただいた事によって、本当に貴重な体験をさせてもらっているなぁと実感します(あんまりお給料もらえないけどw)。

 

モノを教える順序は、

まず「身近なたとえ話を使って考え方の本質=「基礎の部分」をわかりやすく説明する」。

次に、「考え方の本質=「基礎の部分」をしっかり強固なものとして、その土台の上に成り立つ応用の部分を説明する」。

3番目に、「応用から派生する難しい部分を説明する」。

最後に、「自分の説明を徹底的に批判してもらって、間違いや矛盾点を素直に軌道修正する」。

こういった順序で話を進めたほうが、

①情報の受け手は理解がブレないし、②しっかりとした土台の上に応用を効かせる技術が身に付く」、ということが私自身とても勉強になりました。木に例えるなら、「根」→「幹」→「枝」→「葉」のようなイメージでしょうか。このブログも最初からそうすればよかったな。。。

 

まぁともかく、これでまたひとつ経験値を積むことができましたv

結局、このコラムを通して私が読者のみなさんに伝えたかったことは、

 

RPGの「戦士・空手家」と「黒魔術師・白魔術師

・サッカーの「フォワード」と「ディフェンス

・会社の「営業担当」と「コールセンターのオペレーター

そして、

・サヤ取り投資の「買い玉」と「売り玉

 

一見すると、どれも姿・形は違うけれども、ポートフォリオの観点から見れば、どの組み合わせも自分に無い能力を相互に補完し合っていますよね。

つまり、「考え方の本質」はどれも同じということ。

これが言いたかったわけです。

なお、追記として、ポートフォリオは【(左の項目+右の項目)÷2】を計算してみて、なるべく「ベンチマーク=平均値」に近似するように設計するのが最も理想的である、と考えられます

以上

 

[1] 独占禁止法(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)の定める「独占的状態の要件」は、次の諸点が必要です(法第2(7))。

(1) 国内総供給価額要件

 同種の商品、役務の価額が、年間1,000億円を超える

(2) 市場占拠率要件

 上位1社で50%超、又は上位2社で75%

(3) (4)省略

以上により、私のとった営業戦略は下線部の要件を満たしていないため、独占禁止法に抵触するものではない、と考えられます。

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2014年2月 9日 (日)

コラム その⑥【期待値が高いと満足度は低下する~うまい話にはウラがある~】

 

まず、はっきり言いますが、儲かる話は基本的にヒトには教えません。

 

世の中甘くないですからね、マジで。

 

私もうんざりするほど営業電話がかかってきます。

 

ふぅやれやれ。

 

 

【うまい話にご用心!】

 345_0803

 出典:「府政だよりNO.345(平成22年3月7日号)


ベンチャー企業の経営者の友人から短期融資の案件が来ているのですが、1億円程度ご融資いただけませんか?借用書は取締役全員の連帯保証付きで借用書をまとめるのでいかがでしょうか?期限は1か月程度で支払いは10%の利息を予定してします。ですから1,000万円の予定利益ですね。なお、領収書を切る関係で申告はご自身でしていただくことになります。それから、私が仲介料として20%くらいいただけたら嬉しいのですが。ご検討お願いいたします。

 

みかぶ(未公開株)の話なんですが、お付き合いでいかがですか?一口30万円で特別にお譲りしますよ。ユーディーさんだったら100株くらい特別にお譲りするので3,000万円。どうです、安いでしょ?ただ、問題は上場までに2年くらいかかる予定ですから、短期の話ではないですけどね。株価は現在のペースで会社の規模が大きくなると想定して、上場初値で売り抜ければ最低でも2.5倍くらいは堅いかと思います。だから7,500万円くらいを見ていただければと思います。2年で4,500万円の利益だからまぁ悪くないでしょ?ご検討お願いいたします。

 

近々、大手製薬会社とベンチャー製薬会社が資本提携するんですよ。今まで技術力こそあれ、十分な販売ルートを持っていなかったベンチャー企業が第三者割当増資によって大手製薬会社が株式を大量に保有することになります。実質、子会社化するということです。さらに、ベンチャー企業側は臨床試験をクリアしたばかりの新薬の認可発表が重なります。さすがに銘柄は教えられないですが、短期間の余剰資金の運用としては5倍くらいになると思うので遊び感覚で3,000万円程度いかがでしょうか?発表と同時に売却すれば12千万円程度の利益ですが悪くないでしょ。問題は流動性のほとんど無い銘柄なのですが、発表時は買い注文によって需要が膨らむので流動性も十分確保できますし。銘柄?えー、言えないですよ。だって銘柄教えたらユーディーさん成り行きで買い込んで価格吊り上げるでしょ?(笑)

 

そうそう、ご存じですか?最近、マカオの○○ホテルがカジノの所有権を分譲したんですよ。ホテル側が51%の出資比率で、残り49%を個人投資家向けに分譲販売を開始したんです。最低出資額は25億円くらいだったと思います。利益の源泉はカジノの収益のx%のうち出資比率に応じて支払われます。それからオーナー特権として、スイートルームは永久利用できます。これが写真です。そうそう、△△さん(某タレント)ご存じですよね?あの方もオーナーになりました。何でも愛人が支払ったみたいですよ、まったくいいご身分ですよね~。どうでしょう?この案件は特別に手数料5%でけっこうですよ。

 

はいはい。

 

うっかりすると営業トークの巧妙さに全身全霊引きずりこまれてしまいそうですが(笑)

 

たしかに、「うまい話」は玉石混交で、わずかにホンモノも混じっているわけです。だから厄介な存在なのです。その意味では先入観だけで、完全に「肯定」も「否定」もできないのは事実です。

それでは、あなたは玉石混交の情報の中から、100%のうち99%のニセモノと1%のホンモノを正しくスクリーニングできますか?

私は自分の身の程をよくわきまえているつもりです。私にはとてもできません。だから一切やりません(そもそもそんな遊びに付き合うほどのお金ありませんよw)。時々、胸が躍るような投資話を持ち掛けられますが、私のような「一般庶民」にそんなうまい話が来るとも思えませんからね。

私は基本的に、お金と引き換えにもらう借用書の価値は等価のあるいはそれ以上の価値を持つ紙切れだとはとうてい思っていません。まぁ、せいぜいケツのまわりキレイに拭いて終わりですよ(笑)。

だから投資は、自己の責任の範囲内でやることにしています。

 

よく、事業で儲かったから、ヘッジファンドに投資して安心・安全な高利回りの商品を探し求めている方をお見かけしますが、残念ながらあなた程度のところには、そんな話は巡ってきません。本当にいい商品は、すでに順番待ちになっていて、あなたの前にはあなたよりもさらにお金持ちのヒトたちが投資しようと、列を作ってズラーっと並んでいます。一般的に投資できるヘッジファンドはせいぜいどこにでもある石ころのように転がっているものばかりでしょう。

そもそもヘッジファンドに投資することは本当に安心・安全でしょうか?ヘッジファンドの名前を冠したファンドは世界中にどのくらいあるのかご存じでしょうか?そして何社が創業以来、安定した利益を出し続けていますか?また毎年、何社が廃業していますか?

ヘッジファンド投資が安心・安全な高利回りの商品であるならば、「資金を保全しながら少しずつ着実に増やすこと」を目的としている、富裕層のファミリーオフィスや企業年金などの運用担当者が、全額をヘッジファンドに運用を委託しないのはどうしてなのでしょうか?

「ヘッジファンド」と聞くとなんだかとても儲かりそうなイメージかもしれませんが、イメージだけで物事を安易に判断するのは非常に危険です。

 

私も自分で投資会社やったり、繁華街で飲食店やホテルの商売始めてからは、それはそれは多種多様な方々に出会いましたけど、私もまだまだ若輩者ですし、世間知らずだなーと痛感することばかりです。まぁ、唯一の例外としては、親友からの情報に関しては信用するようにしています。もちろん、私に話を振ってくれた親友自身が騙されていないかどうか一緒に調査しますけどね。

なかなか「うまい話」はないですよ。

 

ということで「うまい話にはご用心!」ということですね。

 

ふぅやれやれ。

 

 

【富裕層とプチ富裕層】

 

 

インドの富裕層はゴルフに行くときはボロボロのシャツを着て行くのだそうです。いいシャツ着ていると山賊が襲ってくるそうです(笑)日本はつくづく平和な国ですね♪

 

一般的に【富裕層】と呼ばれるヒトたちは、自分の意思決定力をしっかり持っていて、経済的合理性に基づいて物事を論理的に判断していきます。「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どのように」やるのか、その結果として「どうなるのか」。「メリットとデメリットは何か?」「リスクに対してリターンはどのくらい見込めるのか?」「事業計画書はあるのか?」「数値データはあるのか?」「数値データに確たる根拠はあるのか?etc…

むしろ、このように判断できなければそもそも富裕層にはなれないし、運良くなれたとしても、あっという間に詐欺に引っかかって奈落の底に落ちてしまいますからね。

だから「彼ら」は人脈をとても大事にします。(「彼ら」としたのは、私は富裕層ではないからね。早く「私たち」と書けるようにがんばりますよ、はいはい。)彼らの特徴は、「何を買うか」「どこで買うか」ではなく、「誰から買うか」という事を非常に重視する傾向が強いように思います。

また、彼らが投資家として資金を提供する際にも、「何をやらせるか」はもちろん大事ですが、それ以上に「誰にやらせるか」、さらに言えば「どんなチームに運営を任せるか」ということを非常に重視している傾向が強いように思います。

彼らはすでに優秀なビジネスパートナーを有していて、「誰に」「何を」「どのタイミングで」頼めばいいのかを把握しています。富裕層の周りにはやはり富裕層の友人がいて、彼らの周りをさらに専門家である優秀なビジネスパートナーたちが囲っています。だから孤独な富裕層はあまり見かけません。

私も社会に出てからわかったのですが、彼ら―富裕層と呼ばれるヒトたち―は、互いに見えない鎖でつながっています。だから「金持ちケンカせず」という言葉があるのでしょう、たぶんね。

このように、富裕層に近づく情報のほとんどは専門家である優秀なビジネスパートナーたちによって厳密にスクリーニングされ、詐欺師はなかなか近づくことができません。

 

これに対して【プチ富裕層】と呼ばれるヒトたちは、自分たちが裕福でありつつも、どこか心が満たされていません。世間一般のヒトたちよりは収入はあるけれども、かといって大金持ちでもない、いわゆる小金持ち。高収入によって「物質面」は満たされているけれども、なんとなく「精神面」が満たされていないヒトたち。

彼らの周りには富裕層の友人もいなくて、相談できる優秀なビジネスパートナーもいません。逆に、たいしたことのない人脈がたくさんいたりします。彼らはお金の使い方を考えるとき、非常に孤独です。だから、適格にアドバイスしてくれる専門家がいないため、寄ってくる情報に安易に乗った結果、詐欺被害に遭ってしまったり、雑誌やネットでの情報収集につい依存してしまうのだと思います。

「勝率100%の投資術」のような誇大広告に騙されて、数十万円商品を買って大儲けどころか大損失を被ってしまったというヒトたち、こういうヒトけっこういますよね。

これはある種のコンプレックスを反映した結果だとも思うのですが、数十万円もするブランド物のバッグが飛ぶように売れたり、数千万円もする輸入関税たっぷりの外国製の高級車が街を走っているのは、富裕層に少しでも近づきたいという劣性意識の表れではないかと思います。言い換えれば、「物質面」を満たすことによって「精神面」をカバーしつつ、街に出るときにわずかながらの自己顕示欲を満たすためのガラクタを購入し続けるわけですよ(笑)

 

「最近ベンツを買ったんですよ。減価償却で4年落ちは2年で落とせますからね、いや、うまく行けば税務担当者によっては1年で認めてくれるかもしれないな。この度、節税対策も兼ねて買ってしまったんですよ、ははは。それに、やっぱり経営者たる者、万が一事故にでも遭ったらしばらく商売できなくなりますからね。体が資本といいますか、やっぱりドイツ車はいいですよ。頑丈ですしね、いざという時に体を守ってくれますから。ほら、リスクヘッジというやつですよ。やっぱり体が資本、体が資本ですよ。」

 

これは建て前...

 

「私は実業家。事業がんばってお金持ちになった。わーいわーいヾ(^^)ノほらみんな見てくださーい。わたしはお金持ち。ほらベンツ乗ってるよ。あっ、ベンツってわかるかな、左ハンドルの高級な車ね。さぁて、見せびらかしに街に出かけよっかなー。おっ!信号が赤になったぞ。横断歩道を渡るヒトがこっち見てるな。チッ、しょーがねーなー、特別に窓全開にしちゃおうかな、ほら見て見てー。私はお金持ちv(^^)v

 

これが本音...

 

ということで、ブランド品のマーケティング戦略がアプローチする対象は、【富裕層】の『財布の中』ではなく、富裕層っぽく見られたいと願う【プチ富裕層】の『コンプレックス』と『自己顕示欲』だったりするわけですよね。この部分の心理をいかに巧妙に埋めるのかが、彼らの商売の基本ですからね。彼らは【富裕層】に憧れを抱く一方で、「理想」と「現実」の狭間でジレンマを感じており、「嫉妬」や「妬み」を持っています。富裕層ビジネスは、この心理にアプローチをかけるわけですね。

 

そもそも富裕層ってじつはあまりお金使わないし、現金をあまり持っていなかったりします。彼らは自分の利益の源泉が「社会経済そのもの」にあることをよくわかっています。だから、「自社の株式」や「不動産」といった実物の資産がホンモノであることをよく理解していて、資産に対する現金比率はじつは想像以上に少なかったりします。

彼らは本当に地味というか、ロクにバッグさえ持たずにデパートの紙袋とか持って平気で移動しますからね。たぶん車で移動するから雨にも濡れず、紙袋で十分なのでしょうけれど。

さらには、昼食は牛丼や立ち食いそば、どの時間に混雑しているかわかるので、ピーク時間帯は避けて行動します。また、旅行に行くときは旅行代理店で格安チケット探しに精を出します、どのシーズンのどの日程が最も安く目的地まで移動できるのかを把握するためです。

なお余談ですが、デパートの売り上げのほとんどは外商と呼ばれる富裕層の専門ブースで行われます。外商部のヒトたちは口を揃えて言います、「当デパートの本当のお客様は混雑している週末には絶対にやって来ません、お客様は平日のお昼に散歩がてらに立ち寄ってくださいます」、と。

彼らはモノの本質をよくわかっているというか、バッグは「モノを運べればいい、底が丈夫で機能性が高いバッグをください」、車は「移動できればいい、燃費のいい車をください」といったように、非常にドライで現実的な考えを持った方が多いように思います。

考えてみれば、富裕層は周囲が富裕層であることをすでに知っているので、粗利たっぷりのブランド品を見せつけてわざわざリア充アピール活動に精を出す必要がありませんからね。

 

富裕層」と「プチ富裕層」。お金持ち入門者は次のステップまでが遠いようですね。

 

ふぅやれやれ。

 

 

【タダより安いモノはない】

 

 

「うまい話」には必ずといって言いほどウラがあります。

 

相手の言おうとしている行間を読まないとね、簡単に引っかかりますよ。情報を受け取ったときに、一度冷静になって、「そのヒトは自分に話すことによってどんなメリットがあるのかな?」と冷静に考えてみる必要があると思います。

えっ、そうでしょ? メリットがあるから誰かに話すわけですよね。以下に、金融業界にかぎってざっくりまとめてみます。


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出典:「金融広報委員会(第19話 投資詐欺被害の救済を装う詐欺

 

①「証券営業

まず、最も多いのが「証券営業」。これは彼らの生命線だから株式や投資信託を売らないと商売にならないわけ。手数料を稼がないと自分たちの収入源がありませんからね。このカテゴリーには証券会社の営業以外にも、銀行の支店営業、ファイナンシャルプランナーなども含まれます。

 

②「投資顧問会社

次に、「投資顧問会社」。これもお客さんからの会費でご飯食べてるヒトたちだから、お客さんが契約し続けてくれないと商売にならないわけ。会費を稼がないと自分たちの収入源がありませんからね。さらに、悪質な投資顧問の場合、自社で推奨した銘柄をすでに買っていて、会員さんにそれを買わせることによって、会員さんが買って値上りしたところで、自社で予め買い持ちしていた株式を売り玉としてぶつければ値上りした差額も利益になりますからね(これは「フロントランニング」と呼ばれる行為で、証券取引法で禁止されています)。

 

③「投資支援業者

3番目に、「投資支援業者」。これもお客さんからの会費でご飯食べてるヒトたちだから、お客さんが契約し続けてくれないと商売にならないわけ。会費を稼がないと自分たちの収入源がありませんからね。「投資顧問会社」と似ているけれども、決定的に異なる点は具体的な「銘柄・商品」の推奨をしないところ。だからスクリーニング処理機能や株価分析機能などの枠組みだけを販売、あるいはレンタルして収益を上げるのが彼らのビジネスモデル。私も、開発しているソフトウェアが納得できるレベルに仕上がったら、参入を検討しています。テスト用サーバーと優秀な頭脳を貸してくださる学術機関の先生方いらっしゃいましたら、ぜひ声かけてくださいね。巧妙なステマを兼ねてさりげなく宣伝しときます、はい。

 

④「詐欺師

そして最後に、「詐欺師」。これは金融業界にかぎらず、どの分野でも一定数いると思うのですが、相手を騙してご飯食べてるヒトたちだから、カモを探してお金をむしり取らなければならないわけ。カモがいなくなると自分たちの収入源がありませんからね。

私の経験上、この世界の方々はホテル住まいの方が多いような気がします。豪華なホテルのバーで夜景を眺めながら商談をする。東京・香港・シンガポールetc…まぁ、世界中どこでもそうですが、彼らの話を聞いていると、見事なトークの言い回しに景観の美しさも加わって、本当にうっとりとした気分になります。『ホテル住まい』とは、なんと優雅な響きでしょうか。彼らはひと仕事終わったら、盛大にシャンパンでも空けて、美女たちと過激に戯れた後、さっさと別のホテルに拠点を移し、跡形もなく姿を消してしまいます。

最近だと、日本で有名な事件としては、AIJ投資顧問による「年金消失事件」が有名ですね、私がニュースを見て呆れたのは、企業年金の「運用担当」がなんと元証券会社の「営業担当」だったこと( ̄∇ ̄;)オイオイ。「運用部」と「営業部」は同じ証券会社でも業務内容が全然違いますからね。

なお、少し前だとLG社による「疑似通貨“円天”による詐欺疑惑」や、友部達夫元参議院議員の政治団体による「オレンジ共済組合事件」などが有名どころでしょうか。お客さんのお金、遊興費に使っちゃたんだからたまんないですよね。

 

以上、大きく4つにまとめましたが、じつは「詐欺師」の定義は難しく、「顧客に損失を与える行為=詐欺行為」とは定義できないところが非常に厄介です。顧客を欺いて手に入れたお金を遊興費に充てるのはもはや論外で、詐欺師以外の何者でもありません。刑法246条では、「1人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。2、前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。」と規程されており、上記の構成要件を満たしていますね。

でも次のようなケースはどうでしょう?

たとえば、証券営業や投資顧問の場合は十分に上がる可能性の高い銘柄を推奨したところで、結果的に顧客に損失を与えてしまうこともありますし、ファンドマネージャーだって期待通りのパフォーマンスを上げようとしても、結果として顧客の資産を目減りさせてしまうことはよくありますからね。

上記のような行為は詐欺に該当するものではなく、彼らを信託した(信じて託した)投資家の自己責任です。利益が出たときは恩恵を受ける権利があるのですから、損失が出たときは自己の範囲内で責任を負うのは当然です。「権利」と「義務」は常に表裏一体の関係です。

私が言いたいのはそこではなくて、「詐欺師」というのは、最後のカテゴリーで分類できるわけではなくて、上記3つのカテゴリーに含まれているということです。

金融取引の世界は結局のところ、結果が全て、「数字」=「人格」という非常にシビアな世界ですから、うまくパフォーマンスを出せれば「英雄」にもなれるし、パフォーマンスが出せなければ「詐欺師」のように扱われてしまう傾向が強いように思います。そういった意味で、業界全体のイメージが良くないことはたしかです。

私が言いたいのは、「証券営業」や「投資顧問」の営業行為そのものが必ずしも悪いと言っているのではなくて、こういったヒトたちの中に、一定数の「詐欺師」が紛れ込んでいるので注意してくださいね、ということです。

①「大手企業の名刺を信用して未公開株を取得するためにタンス預金を渡したものの、営業担当が消息不明になった。実は、未公開株の話は営業担当がでっち上げた架空の話であった。

②「投資顧問の勧誘を受けて過去一定期間のパフォーマンスが良かったので契約をしたが、言われるままに売買したところ大損してしまった。実は、パフォーマンスの良いデータのみを提示し、悪いデータは公表していなかった。

③「投資支援業者のホームページを見て、過去5年間勝率100%のソフトを見つけた。体験者の声も儲かってそうなコメントが書いてあるし、億万長者になったら何を買いますか?という文言の下に真っ赤なフェラーリやパテックフィリップの時計の画像が貼ってあったので、ついつい購入してしまった。実は、体験者の声はサイトの製作者が自分で考えたもので写真はネットから拾ってきた画像を加工したものだった。さらにソフトは損切しなければ負けないから、買ったらそのまま利益が出るまで持ち続けましょうというだけの内容だった。

③はどう見ても引っかかるほうがおかしいと思いますが(笑)、①②は情報の非対称性が巧妙すぎて判断が難しいところですね。

 

なお、上記「証券営業」「投資顧問会社」「投資支援会社」「詐欺師4つを並列させるのは誤解を招くことは十分承知しているのですが、「情報の発信者」という意味で並べることにしました。業界関係者の方読まれてらっしゃったら、すいませんね。

ただ、私は現場のプレーヤーですから、外野席から直接的なリスクも取らずにエラそうにモノを言ってるだけの人間はあまり好きではないんですよ(但しトレーダー経験者は除く)。すいませんね。

 

ともかく、話を振ってくるヒトがいたら少しだけ相手から距離を置いて冷静に考えてみましょう。タダで情報を提供してくれるお人好しは世の中広しと言えども、そうそういませんよ。①「単に手数料を稼ぐためにあなたに商談を持ち掛けている」のか、あるいは②「本当に稼がせてアガリの一部が欲しい」のか、それとも③「あなたの資金そのものを狙っている」のか。このあたり、判断が非常に難しいところですが。

タダで情報がもらえるからと調子に乗っていると、気づかないうちに高いモノを買わされていることありますからね。

 

結局、「タダより安いものはない」ということですね。

 

ふぅやれやれ。

 

 

【営業と詐欺の間を考えてみる】

 

 

本当にいい商品であれば、売り手から常時アプローチし続けなくても顧客は商品の価値を理解して、勝手に継続申込みをするはずです。そこまで顧客に常時アプローチし続けるマーケティング手法は「売る側の焦り」と解釈してしまうのは私の視点がナナメ過ぎるだけでしょうか?

もっとも行動心理学上、「接触回数が増えると、好感度は比例して高まる傾向にある」という臨床データもあるようですから、顧客がモノを買うまでの理屈と順序、そして財布からお金を出すまでの行動心理を計算して巧妙にアプローチするのが優秀な営業マンということでしょうかね。

みなさんもしつこく勧誘されたり、メールボックスに大量のメールが届いてウンザリした経験ありませんか?

 

まず、こんな営業トークはどうでしょう?

 

メルマガに登録すれば有益な情報をあなたにお届けします。今すぐご登録を!

 

これはネットでよくある営業パターンですが、メルマガ発行の真の目的は顧客データの収集と潜在顧客に商品を売るためによく使われます。メルマガはいわゆる「フロント商材」と呼ばれるもの。「登録することによってタダで豪華特典をプレゼントしますよ」、というサイトもあります。読者に「タダでもらえるんだ、すごいすごーい!」というお得感を与えて、登録させる方法です。

どういうことかというと、いきなり高額な商品を売ってしまうと怪しまれてしまうので、まずはフロント商材であるメルマガや音声ダウンロードなどの特典を使ってお客さんをひっかけます。次に引っかかったカモに「バック商材を売りつける」ために「バック商材を購入させる」ための教育を施していきます。

さて、メルマガを登録した途端にステップメールという見事な営業トークが始まります。ステップメールはだいたい「」→「」→「」→「」バッチリの論理構造で構成されています。これを読んだ読者が「」のメールを読むころには完全にクロージングが完了しています。気を付けて読まないと、ついつい購入ボタンをクリックして契約をしてしまうでしょう。この瞬間に「読者」に過ぎなかったあなたは、晴れて「お客様」に格上げとなるわけです。めでたしめでたし、と。

 

次に、こんな営業トークはどうでしょう?

 

借金○○円の地獄から這い上がった私の△△投資法」「時給○○円フリーターのボクでもできた△△投資法

 

いやいや、さすがに怪しいですが、これけっこう引っかかるヒトいませんか?

私もいろんなサイトのセールス文章読んで、どうしてこういう書き方するのかなぁといろいろ研究してみました。これって実は、他人よりも優位でありたいと願う人間の自己実現欲求に向かってダイレクトにアプローチをかけています。自分を見下してくださいと言わんばかりの「謙虚な言い回し」とは対照的に、さりげなく「あなたよりも稼いでいますが。。。」という事実(?)を文章に入れることによって、読者に心理的なジレンマを与えて揺さぶりをかけるわけです。

「こんな冴えないヤツでもできたのか、それなら自分にもできるはず!」「こいつなんかに負けてたまるかよ、自分はコイツなんかよりも上にいなければならない人間なんだよ!」

意外とこの手の営業トークに引っかかるのは、いわゆる高学歴のヒトに多い気がします。プライド高いヒト多いですからね、そこにアプローチをかけるわけですよ。名刺交換した瞬間にいきなり出身大学の話をし始めたり、過去の栄光にしがみついているような、いわゆる人生の最盛期を過ぎたことは自分では薄々感づいているものの、その事実を受け入れられずに、「どうやって心理的不満を解消してよいかわからない」というジレンマをお持ちの方がいればくれぐれもご注意を!

同じように、「この商品を購入したあなたはお目が高い。世間一般の凡人どもにはこの価値がわからないでしょうね。かわいそうに。でも、あなたはさすがです、見事に気づくことができました。おめでとうございます、あなたは真の選ばれたヒトです。」これはもうたまりませんね。プライドをくすぐりつつ、何と言っても「選民意識」が芽生えますからね。何と!あなたは商品を購入するだけで「選ばれた民」となれるようです(笑)

ついでに言っておくと、プライドが高いヒトの「プライド」はたぶん本来の意味を履き違えています。プライドとは「誇り」という意味です。こんな営業トークに自尊心を揺さぶられてしまうようでは、あなたはたぶんネギを背負ったカモです(笑)。多くのヒトが定義するプライドは「誇り」などではなく、自らの心の脆さを映し出した「虚栄心」ではありませんか?大丈夫でしょうか?自分以外の「誰かを見下す行為」は、同時に「誰かを崇め奉る行為」と上下の振れ幅は等しくなります。しょせん人間なんてパンツ脱いで素っ裸になれば、みんな大して変わんないですから。素敵な勘違いはほどほどにしましょうね。

 

最後に、少し視点を変えてこんな営業トークはどうでしょう?

 

当商品は複利運用で資産の増大を目指します。年利20%で運用します。100万円で資産運用を開始すると、1年後は120万円、2年後は144万円、10年後は1070万円、20年後は4600万円、25年後に11,500万円、30年後に28,500万円。今、あなたは30代ですよね、定年退職する30年後には年金も大して期待できませんよね?また、国家破産したら年金そのものも支給されなくなりますよね?老後の資金には最低でも8,000万円が必要と言われています。今の生活水準で足りますか?足りませんよね?どうでしょう?今すぐ私たちに100万円だけでも資金を託してみませんか?

 

上記の営業トークは論理展開が完璧です。まず、「30年後の具体的金額」によって「得られるものの大きさ」を提示し、次に「年金問題や国家破産の社会問題を引き合いに出す」ことで「将来の不安的要素」を提示し、最後に「今の自分の現状と30年後の自分とのギャップをイメージさせる」ことで「現状と未来の期待値をつなぐ手段」としてクロージングをかける営業トークです。論理展開が見事ですねw

そりゃあ年利20%ベースで30年間複利運用すれば「理論上」はそうなりますけど、実際にキレイに年利20%で資金を運用できる人間がいたらはっきり言って天才ですよ、マジで(笑)20%とかこういうキリのいい数字は、私の経験上、どうも注意が必要というか、怪しい匂いがプンプンします。実際にトレードをやっている立場の人間から言わせてもらうと、継続して年利20%出すってけっこう大変です。もちろん運用する資金量にもよるのでしょうが、年利13%~18%くらいがいいところですよ。

えっ、私のトレードが下手くそなだけw?

これはリスクとリターンの話にも通ずるものがありますが、年間20%の利回りを出せる投資商品は同時に20%の損失(ドローダウン)を出してしまう可能性があるわけです。リスクとリターンの振り子は常に同じ振れ幅を取ります。えっ?リスクを取らずにリターンだけを得ればいいって?そんな方法あったら教えてくださいよ、時間作りますから(笑)

まぁいいですよ。年利20%ベースで、継続的に収益を上げるトレーダーがいるとすれば、よほどの相場技術力をお持ちか(実際いますけどね)、あるいは、定期的にカバードショート(保有しているポジションに合わせて、想定下落幅に対応するように原資産を担保として売り建てすること)したり、逆指値注文を入れて予めロスカット基準を設定するなど、何らかの方法で上手にヘッジ(保険)をかけているはずです。株式をバイ&ホールド(買ってそのままにしておく)だけだと突然の暴落に耐えられませんからね。ヘッジポジションを取ることによって期待収益率を低下させても、ポジションの一部あるいは全体に何らかの保険をかけているはずです。ほら、ドミノ倒しだってそうでしょ?並べながらお尻がぶつかったら全部倒れちゃうでしょ?

私も子どもの頃よくやって泣いたけど。。。

それに運用資金が増えれば増えるほど、投資方法は変わっていくはずです。小さな金額で投資を始めたころは十分に分散投資もできず、結果として損益曲線は荒くなります。大きく儲かることもあれば大きく損をすることもあります。その理由は、ポジション全体に対して保有銘柄の比率が高すぎるわけですからね(飲食店を例にあげれば、高級料理店は単価が「高く」来客数は「少ない」ため、ひとり当たりの客単価が売り上げ比率に及ぼす影響力は「高く」なりますよね。だから来客数が少しでも上がれば売り上げも一気に上がるし、逆に来客数が少しでも減ると売り上げも一気に落ちてしまうイメージです)。

しかし、運用金額が上がるにつれて、オーダーがうまく通らず執行リスクがどんどん上がっていきます。また、流動性が少ない銘柄を大量にオーダーすると自分の入れたオーダースケール(マーケットインパクト)が大きすぎて、成り行きで注文すると、自ら価格を吊り上げてしまい、結果として売るに売れない状態に陥ってしまいます(流動性リスク)。そのため、資金量の増加とともに、ポートフォリオに銘柄を追加し、銘柄を幅広く分散することにより、個別銘柄のポジション比率をポートフォリオ全体から見て、相対的に小さくしていく必要があります。ポートフォリオが大きくなると、分散効果が働くため、損益曲線が緩やかになっていきます。損益曲線が緩やかになるということは、ポートフォリオの質が向上し、大きく儲けることも、大きく損する可能性も当初に比べて「相対的に」小さくなっていく可能性が高いということです。理由は、ポートフォリオが一定数を超えると、それ自体がベンチマークのようになり、イメージとしては「平均値」を取引するようになるためです。TOPIXや日経平均など、ベンチマークの変動率は、個別銘柄に比べて値動きが緩やかですよね(飲食店を例にあげれば、居酒屋は単価が「低く」来客数が「多い」ため、ひとり当たりの客単価が売り上げ比率に及ぼす影響力は「低く」なりますよね。だから来客数が少し増えたところで、たいして売り上げには影響ないし、逆に来客数が少し減ったとしても売り上げが一気に落ちることがないイメージです)。

ふぅ、長々と突っ込みを入れましたが、「理論」と「実践」は異なりますからね。理論はしょせん机上の空論であって、現実世界では通用しないことばかりです。こんな事は学校では教えてくれなかったし、教科書にも載っていません。学校では必要最低限の理論は教えてくれるけど、現実の社会では金融取引はもちろん、理論通りにならないことばかりですからね。

 

以上、ここでは3つの例をあげましたが、これだけ読むと何だか「営業行為」=「詐欺行為」みたいに思われてしまうので、誤解のないように補足しておきます。私は、別に「営業行為」そのものが嫌いなわけではなくて、「誇大広告」に突っ込みを入れるのが好きなだけです(笑)人間は誰もが生まれたときから営業活動をする生き物ですから。言葉を話せない赤ちゃんは泣くことによって、周囲の大人たちに自分の意思を伝えようとしますし、大人だってアルバイトや就職活動の時に自分の能力を売り込むわけだし、さらに言えば気に入った女性を口説く行為も営業活動ですからね。

「営業」と「詐欺」は見分けが難しいのはたしかです。どんな商品であれ、「売り手」と「買い手」の間には、必然的に情報の非対称性が生じます。「売り手」の提示する期待値と「買い手」が解釈する期待値が小さすぎるとモノは売れなくなりますし、逆に大きすぎると誇大広告となってしまい、詐欺に問われてしまう可能性があります。ここで私が言いたかったのは、情報量が「売り手」>「買い手」となるわけですから、「売り手」は「買い手」に対して、誤解を招くような表現は謹んでいただきたいということです。

「営業」と「詐欺」の間。本当に大切なのは、この両者の「行間を読む」能力と、両者の期待値の乖離幅を「自分自身が妥協できる許容範囲内に最適化する訓練」だと思います。結局は経験から学んでいくしかないわけですよね。

 

営業」と「詐欺」の間。両者は似て非なるモノですが、何とも見分けが難しいですね。

 

ふぅやれやれ。

 

 

【期待値が高いと満足度は低下する~うまい話にはウラがある~】

 

 

結局のところ、私がこのコラムで何を言いたかったのかというと、

株式投資や不動産投資といった投資ビジネス、いわゆる富裕層ビジネスに引っかかってしまうのは【富裕層】ではなく、【プチ富裕層】である【お金持ち入門者】なんですよ。

【お金持ち入門者】は、お金よりも大事なものがわかっていないと、富裕層の一員として認められたくて、ついついお金に目がくらんでしまうんですよね。

 

お金はしょせん手段にすぎません。どんなに手に入れたところで目的にはなり得ません。

だからこそ、お金よりも大事なものがわからないといけませんね。

お金より大事なものってなんでしょう?

 

う~ん。

 

みなさんも考えてみてくださいね。

 

 

ということで、「期待値が高いと満足度は低下する、うまい話にはウラがある」、というお話でした。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

10年前の自分に読ませてやりたいわw

 

ふぅやれやれ。

 

 

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はい。

 

まだ終わりませんよ。まだこのコラムの本当の正体を書いていませんからね。

 

このコラムのウラのテーマは、

 

期待値が高いと満足度は低下する、うまい話にはウラがあるが、そこには実はまだウラがあった」ということです。よくわかんないですね。どうして私はこのコラムを書いたのでしょうか?全ての創作物には必ず、作り手の意図があるはずです。

 

いちおう、ここにも「オモテ(建て前)」と「ウラ(本音)」があります。

 

まず、オモテ(建て前)を言うと、3つあります。

 

1つ目は、情報化社会になって「ヒト」と「ヒト」の心を結ぶ役割であるはずの、コミュニケーション能力が、私を含め、低下している傾向にあると思ったからです。特に、今の若い世代のヒトたち(デジタルネイティブ世代)には行間が読めず、言ったことを真に受けてしまう子たちが少なからずいるため、教育目的を兼ねて書いてみることにしました。こういった仕事は、私のように物事をナナメな視線から眺める社会不適合者こそが適任であると思ったからです。20代の学生さんとかね、このコラム読んでみて、いろいろ気づいたことありませんか?社会に出たら、このコラムみたいに行間をわざわざクソ丁寧に説明してくれる大人はいないからね。資格とか試験勉強ばっかりやってないで、バイトしていろんなヒトに絡んだり、合コン行ったりナンパして「行間を読む力」と「駆け引き能力」を向上させてくださいね(笑)

2つ目は、くだらない情報ばかり追い求める情報依存者があまりにも多すぎて、日本の個人投資家の情報判断能力が低すぎると思ったからです。何かこう、うまく表現できないけど、底上げして中位数の位置が少しでも上がることで、悪どい商売をする輩を少しでも減らせればいいなと思いました。わけわかんないガラクタみたいなモノばかりに投資(浪費!?)せずに、もっとマーケットにお金落として出来高を上げてくださいよ。出来高上げてくれたほうが、私の仕事やりやすくなりますからね(笑)でも、考えてみたらこのブログって基本的にサヤ取り投資家しか読まないんですよね。サヤ取り投資家って基本的に中級レベル以上の方ですよね。なんか、本当にメッセージを届けたい相手に実は私の想いが届かないような気がします。。。

3つ目は、定期的に起きる詐欺事件や悪徳業者は本当に許せないため、注意喚起目的で書くことにしました。みなさん、投資関連のブログはじっくり読んでも警視庁のホームページとか読まないでしょ?私は、どちらかというと「騙されるほうが悪い」という考え方ですが、やっぱり物事の本質を客観的に考える視点は常日頃から養ったほうがいいと思うんですよ。特に、学生さんは無菌状態から社会へ出て行くので、人生のちょっと先輩として老婆心ながら書いてみましたよ。お金を稼ぐってことはね、本当に大変なことですよ。

なお、詐欺師の方がこれを読んでいたら、このコラムを逆手にとって、「このヒトの言ってることはとても素晴らしい。こういった事例がありますのでみなさんもご注意ください!」とか言って安心させて、詐欺行為を働くのはくれぐれもやめてくださいね。

 

以上が建て前。さて、ウラ(本音)をバラしましょうか。

 

結論を言うと、この投稿は随所にイラッとする表現を意図的に組み込んでいます。ちょっとした心理テストを実行させていただきました。イラッとした方はカモになる可能性があるから気をつけてくださいね。「これ書いてるヤツ何か気に喰わねぇヤツだな」と思ってURLをコピペして掲示板に投稿したり、フェイスブックやツイッターで拡散しようものなら、まさにあなたはネギを背負ったカモ、私の思うツボです(笑)あなたの尽力によって、巧妙な炎上マーケティングが仕上がったということね。もちろん報酬は出しませんが貴殿の営業活動には心より感謝申し上げます。はい。ということで、情報のスクリーニングは「感情的」にではなく、「論理的」に行ってくださいね。

さらに、上記のようにわざわざトリックを書いたのは、相手の起こしそうなアクションを前もって提示しておくことで、相手の動きを事前に封じ込めるというディフェンス効果を期待したものです。上記のような文言を書いておくことによって炎上してもスルーされても、つまり結果的にどちらの方向に進んでも私の期待値をニュートラル化する作業をしたわけです。←という文章そのものも実はヘッジ機能です。

 

なお、補足として当コラムを執筆するに当たって、以下のような点に考慮しました。

 

まず、長々とした文章を書いたのは、移動中の方や仕事の休憩時間中に読まれる方など、ブックマーク登録をして後で読もうかな~と思ってくださる方が少なからずいるかもしれないと思ったので、違うタイトル同士ですが話の流れを途切れさせないように工夫してみました。文章が長すぎてわざと一気に読めないようにして、密かにブックマーク登録を促してみました。

次に、イラっとした時の矛先が自分に向かうのを少しでも和らげる効果として、自らの属性を「一般庶民」としました。これにより自らの自己保身としてヘッジ機能を組み込んだわけです。一般大衆の一人にすぎない私のような人間が、がんばって背伸びして書いてるから、私もみなさんと同じ目線で書いてるので私にイラッとしないで応援してくださいね、というウラの意味があります。

3番目に、自分の心理をそのまま書いたのは、「あー、このヒトってけっこう信頼できるかもな」という暗示を前もって読者にかけておくことにより、将来の潜在顧客を獲得できるのではないかという淡い期待が芽生えてしまい(笑)、結果として自らの期待値をやや上げてみることにしました。

さらに、前文に対応するように、文中に「外野席からリスクも取らずにエラそうにモノを言ってるだけの人間はあまり好きではないんですよ(但し現場経験者は除く)」という表現がありますが、「但しトレーダー経験者は除く」という文言を組み込んだ意図については、私も将来的に参入を考えているためです。この文言入れとかないと、「今現在言っていること」と「将来やろうとしていること」が矛盾してしまいますからね。そう、将来の自分の自己保身としてヘッジ機能を組み込む必要があると思い、この文言を入れることにしました。予め乖離幅を示し、その間に生じるであろう矛盾点を示しておくことによって、自分の発言をがんばって正当化しようと努めているわけですよ(笑)

また、詐欺に引っかかりやすいヒトの特徴として「プライド高いヒト」と記述しましたが、【過去の栄光にしがみついているような、いわゆる人生の最盛期を過ぎたことは自分では薄々感づいているものの、その事実を受け入れられずに、「どうやって心理的不満を解消してよいかわからない」というジレンマをお持ちの方】という記述には、実はもうひとつ意味があります。これ実は、「日本人」のことです。かつて、"Japan as No. 1"と称賛され、世界経済を牽引してきた日本経済はとっくに終焉を迎えました。それにもかかわらず、アジア諸国を歩いていると、虚栄心を捨てきれず、偉そうに立ち振る舞う自称グローバリストの日本人をよく目にします。私は、そんな光景を見るたびに、1人の日本人として本当に情けない気持ちになります。もはや日本はアジア全体から見れば最東端に位置するひとつの国家に過ぎないのですよ。自称グローバリストの皆さん、勘違いはほどほどにね。よろしければ、コラム【グローバル社会と日本経済の未来について思うこと】をご覧ください。

4番目に、当コラムは文中に適度に下ネタが組み込まれています。これはユーモアを交えることにより「読み手」と「書き手」の距離感を柔和させる効果を期待しているためです。だって、ガチガチのお堅い文章は途中で読まなくなるでしょ?ユーモアは社会を円滑にするための潤滑油ですからね。私のユーモアは99%が下ネタですがw

5番目に、当コラムの90%程度は私の実体験に基づいて、10%程度は伝聞に基づいて書いています。なるべく客観的な記述を心がけたつもりですが、コラムという特性上、筆者の主観的要素も含まれておりますので、その点ご了承いただけたら幸いです。

最後に、当ブログは私のささやかな自己顕示欲を満たしたいという思いで書いています。この世に存在する全ての創作物は作り手の自己顕示欲を顕在化させたものです。私もこのブログで情報をアウトプットすることにより、ちょっとでも「このヒトすごいな」って思われて欲求を満たしたいわけですよ(笑)普段は、社会とあまりダイレクトに関わることが無いような仕事してますからね。

 

ガチで本音を書いてしまったけど、こんなところでしょうか。人間の本性って何ともイヤラシイですねw

さて、いかがでしたか?みなさん私の仕掛けたトラップにしっかりと嵌まっていただけましたでしょうか?建て前を羅列した時のフェイントにうっかり引っかかりませんでしたか?

このように詐欺師は適度にみなさんの心理に巧妙にフェイントをかけてくるので、うっかり期待値を上げてしまうのは注意してくだいね。


現実社会って結局のところ、ポーカーゲームと同じ仕組みで、相手との間に存在する情報の非対称性を考えながら、自分で論理を組み立てていくゲームだと思うんですよ。

相手の表情や発言の意図を読み解きながら、それが「ブラフ」なのか「真実」なのか見極めなければならないわけですからね。


Lasvegaspoker

出典:「Playing Poker in Las Vegas(The (Mis)Adventures of Colin

 

以上、ステマの練習でした。あはは、このコラムの存在自体が実は巧妙なステマだったわけですw

 

ふぅやれやれ。

 

おしまい。


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2014年2月 2日 (日)

【システムについてのお話 その④】

 

お知らせ【ブログを移転しました


この記事の位置付けは、【ロングショート⑥】の補足事項となります。なお、【ロングショート⑥】は【ロングショート⑤】を計算式に変換したものとなります。

この記事に興味を持たれましたら、【ロングショート⑤】→【ロングショート⑥】→この記事の順番で読んでいただければ理解が深まると思います。

 

 

【ステップ4:投資適格ペアを決定する】

 

 

1. 投資金額を決める


∟ 「 x円 < z { (ロング銘柄の現在株価×株数)+(ショート銘柄の現在株価×株数) } ≦ y

 

→ (例)y50, y70 など

 

取引する銘柄ペアは、なるべく等価金額にして30セット以上のポートフォリオを組むとよいだろう。その理由として、ひとつの銘柄ペアが想定の範囲を遥かに上回る事態に遭遇してしまった場合、ポートフォリオ全体が、被害を受けた銘柄ペアに対してヘッジの役割を果たしてくれる効果を期待できる。これにより、ポートフォリオ全体の利益を全て吐き出してでも、問題の起きた銘柄ペアの損失をポートフォリオ全体でカバーしてくれるようなポジションを組む必要があると考える。

わかりやすく最近の例をあげて説明すると、2011311日の東日本大震災の際、東京電力(9501)をロングしていたサヤ取り投資家の多くは、株価が90%以上下落し、取り返しがつかないような甚大な被害を被った投資家が見られた。おそらくショートで組み合わせていたと思われる中部電力(9502関西電力(9503の下落比率に対して、ロングしていた東京電力(9501)の下落比率が遥かに大きすぎてショートポジションが、ロングしていた東京電力(9501)に対して、ヘッジの役割を十分に果たせなかったと思われる。

このように突発的に起こる「自然災害は予測ができない」ため、十分な事前対策が必要である。嵐はいつやって来るかわからないのだから。

ロングショート⑤】でも説明したが、23銘柄ペア程度でポートフォリオを組んでサヤ取りを行った気分になったところで、残念ながら十分な分散効果は期待できない。よく、「買い」と「売り」を同時に両建てしてサヤ取りをやっています、という個人投資家がいるが、はっきり本音を言わせていただくと、残念ながら分散投資の有意性がわかっていないと思う。「買い」と「売り」を同時に両建てするから安全なのではない。ここで本当に大事なことは、「買い銘柄グループ」と「売り銘柄グループ」を同時に両建てし、なおかつ、いざという時に個々の銘柄ペアの一方の銘柄の損失が他方の銘柄の収益でカバーしきれないような想定外の損失に対しても、ポートフォリオ全体がカバードヘッジしてくれるようなポジションを組むことにより比較的安全な投資が期待できるのだ、ということ。

ポートフォリオ投資は、もともと資金量が豊富な投資家が「資金を増やす」のではなく「資金を減らさない」ように「着実に増やす」目的で設計された保守的な運用戦略である。ロングショート戦略もしかり。これから実践しようとする方がいれば、「両建てするから安全な投資法である」といった安易な考え方は絶対にやめてほしい。

たとえば資金300万円で3銘柄ペアの等価金額でポートフォリオを組んだ場合、1つの銘柄ペアは100万円のポジションサイズとなり、ポートフォリオ全体から見ると33%のポジション比率に該当する。そのうちの1つの100万円の銘柄ペアが20万円の含み損になった場合、残された2つのポジションで10万円ずつ利益を出しておかないと、カバードヘッジが効かないことになる。すなわち、一方のポジションに対して、他方のポジションがヘッジの効果を果たせない場合もあるので、その場合はポジション全体で個別のポジションをカバーするようにポートフォリオ設計を考える必要がある。

このように、分散投資の有意性を十分に享受するには、最低でも30銘柄ペア以上に等価分散して損益曲線がなだらかに推移するようなポートフォリオを設計するのが望ましい。投資する銘柄ペアが少なすぎると損益曲線が荒くなりすぎてしまい、ポートフォリオの質が低下してしまうので注意のこと。

 

 

2. 「価格差(サヤ幅)」の変動率を決める


∟ 「 x% < z { (「価格差(サヤ幅)」の過去n日間の最大値 「価格差(サヤ幅)」の過去n日間の最安値) ÷ 「価格差(サヤ幅)」の過去n日間の最小値 × 100 [] } ≦ y


→ (例)y5, y10 など

→ (例)n120, n240 など

 

yの数値が小さければ小さいほど精度が高いため、適格であるといえる。ただし、小さすぎるとスクリーニングの際、フィルターを通過できる銘柄ペアが少なくなってしまうので注意。一般的に10%程度が妥協できる最低ラインと思われる。

 

 

3. 「価格差(サヤ幅)」の不均衡率を決める


∟ 「 z { (過去n日間の「価格差(サヤ幅)」の移動平均 ÷ 合計取引金額)× 100 [] } ≦ y


→ (例)y5, y10 など

→ (例)n120, n240 など

 

yの数値が小さければ小さいほど精度が高いため、適格であるといえる。ただし、小さすぎるとスクリーニングの際、フィルターを通過できる銘柄ペアが少なくなってしまうので注意。一般的に10%程度が妥協できる最低ラインと思われる。

 

 

4. 標準偏差σ±nを超えた銘柄ペアのみを抽出する


∟ 「 σx < z { ((銘柄B ÷ 銘柄A 過去n日の価格差の平均値) ÷ 標準偏差 }

 

→ (例)y1.5, y2, y3 など

 

 

4-1. 過去n日の価格差(サヤ幅)が最大値に到達した銘柄ペアのみを抽出する


∟ 「 x < z {「価格差(サヤ幅)」の過去n日間の最大値 }


→ (例)n120, n240 など

 

 

4-2. 過去n日の価格差(サヤ幅)の周期性を分析する


∟ 「 z { f (x) = a_0 + _( n = 1 )^▒( a_n cos nπx ÷ L ) + b_n sin nπx ÷ L }

 

「価格差(サヤ幅)」の周期性は、場帳を用いてグラフ化すると視覚的にサヤのうねりや周期性を見ることができる。同じようなパターンで一定のレンジ内を行ったり来たりする銘柄ペアがサヤ取りでは望ましい。

個々の銘柄ペアを分析すると、半年ごとに大きなうねりを描いているペアもあれば、3か月ごとにうねりを描いているペアもあれば、1か月ごとに小刻みにボリンジャーバンドのσ1あたりを行き来しているペアもある。さらに、大きなうねりを描いているペアでも、短期間では小刻みに行き来しつつも、半年ごとに大きなうねりを描いていたりもする。

上記のような「価格差(サヤ)」の周期性のパターンを時系列の波としてとらえ、解析していく方法をフーリエ解析(フーリエ変換)と呼ぶ。

通常、時系列分析には移動平均線や回帰直線が使われるが、そこには必ず「遅延」や「誤差」の問題が生じることになる。このような欠点を補う方法として、フーリエ変換を併用することにより、実質的に「遅延」や「誤差」の無い近似値が得られ、精度の高い分析をすることが期待できる(実質的としたのは少なくとも周波数成分に従う誤差は生じるため)。

スペクトルを解析し、たとえば周波成分にn日の周期性を持つ強い波(パワースペクトル)が入っているとすれば、n日ごとに行き来しているような銘柄ペアであるという仮説を立てることができる。そのn日の波を持つ銘柄ペアをポートフォリオ化していけば、かなり質の高いポートフォリオを組むことが期待できるだろう。

このように、フーリエ変換を用いることにより、株価の周期性とそのおおよその日数について見つけることが可能となる。フーリエ変換は、比較的周期の短いデータの時系列分析をする際に非常に有効になると考えられる。

サヤ取りはもちろんのこと、アクティブ投資でも株主優待や配当金などのインカムゲインを狙いつつ、キャピタルゲインを同時に狙う投資家も多いことと思う。そのような場合、過去一定期間の周期性を分析し、ポジションを建てた日から期日まで周期性に合わせて、保有しているポジションサイズに合わせて適宜カバードショートしながら、ポジションをマーケットの変動リスクからカバーしていく、といった使い方も有効と考えられる(なお、この場合はカバードショートする側は、理想は同じ銘柄のほうがいいのですが、TOPIXや日経225の先物や連動型のETFなどを用いたほうがよいと思います。理由は、配当金狙いで「売り」と「買い」を両建てする投資家が増えると株式が品薄状態になり「逆日歩」>「配当金」となってしまいかねませんからね。これでは本末転倒ですwさらに、ボラティリティが極端に大きすぎる銘柄だと、今度は市場平均値を取るTOPIX日経225などのショート銘柄に対してボラティリティニュートラルが期待できないのでポジションの取り方は工夫してみてくださいね → TOPIXや日経225などのいわゆるINDEX銘柄は個別銘柄に対して市場平均値をとるため、相対的に値動きが緩やかになります)。参考まで。

 

 

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2014年2月 1日 (土)

ロング・ショートについてのお話 その⑥

 

お知らせ【ブログを移転しました

            

 

【スクリーニング その②】

 

 

【ステップ4:投資適格銘柄ペアを決定する】

 

 

1. 投資金額を決める

 

∟ 「 x円 < z { (ロング銘柄の現在株価×株数)+(ショート銘柄の現在株価×株数) } ≦ y


(補足事項:【ステム】)

 

 

2. 「価格差(サヤ幅)」の変動率を決める

 

∟ 「 x% < z { (「価格差(サヤ幅)」の過去n日間の最大値 「価格差(サヤ幅)」の過去n日間の最安値) ÷ 「価格差(サヤ幅)」の過去n日間の最小値 × 100 [] } ≦ y


(補足事項:【ステム】)

 

 

3. 「価格差(サヤ幅)」の不均衡率を決める

 

∟ 「 z { (過去n日間の「価格差(サヤ幅)」の移動平均 ÷ 合計取引金額)× 100 [] } ≦ y


(補足事項:【ステム】)

 

 

4. 標準偏差σ±nを超えた銘柄ペアのみを抽出する

 

∟ 「 σx < z { ((銘柄B ÷ 銘柄A 過去n日の価格差の平均値) ÷ 標準偏差 }


(補足事項:【ステム】)

 

 

4-1. 過去n日の価格差(サヤ幅)が最大値に到達した銘柄ペアのみを抽出する

 

∟ 「 x < z {「価格差(サヤ幅)」の過去n日間の最大値 }


(補足事項:【ステム】)

 

 

4-2. 過去n日の価格差(サヤ幅)の周期性を分析する

 

∟ 「 z { f (x) = a_0 + _( n = 1 )^▒( a_n cos nπx ÷ L ) + b_n sin nπx ÷ L }


(補足事項:【ステム】)

 

 

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