【システムについてのお話 その①】
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この記事の位置付けは、【ロングショート④】ステップ1の補足事項となります。なお、【ロングショート④】は【ロングショート③】を計算式に変換したものとなります。
この記事に興味を持たれましたら、【ロングショート③】→【ロングショート④】→この記事の順番で読んでいただければ理解が深まると思います。
【ステップ1:取引市場・出来高・時価総額・売買代金の選択】
1. 市場の母集団の対象を決める
∟ 「東証1部」「東証2部」「マザーズ」「JASDAQ」「ヘラクレス」「その他」
→ この中では時価総額・出来高・売買代金がともに大きい「東証1部」の銘柄を抽出するとよいだろう。その他の市場にも条件を満たす銘柄は存在するものの、あまりオススメはできない。特に、新興市場である「マザーズ」「JASDAQ」「ヘラクレス」などは、株価が東証などの大型株とは異なり、予想外の値動きをすることが多いため避けたほうがよいだろう。
2. 業種の母集団の対象を決める
∟ 「全ての業種」 or 「水産・農林業」 「鉱業」 「建設業」 「食料品」 「繊維製品」 「パルプ・紙」 「化学」 「医薬品」 「石油・石炭製品」 「ゴム製品」 「ガラス・土石製品」 「鉄鋼」 「非鉄金属」 「金属製品」 「機械」 「電気機器」 「輸送用機器」 「精密機器」 「その他製品」 「電気・ガス業」 「陸運業」 「海運業」 「空運業」 「倉庫・運輸関連業」 「情報・通信」 「卸売業」 「小売業」 「銀行業」 「証券業」 「保険業」 「その他金融業」 「不動産業」 「サービス業」
∟ 「同業種のみ」or「異業種含む」
∟ 「軸銘柄を指定する」or「軸銘柄を指定しない」
→ 通常は「全ての業種」を選択する。
→ 「軸銘柄の指定」は投資家の好みによるが、ベンチマークと組み合わせてもよいだろう。ただしその場合、軸銘柄はショート側で用いるようにするとよいだろう。理由としては、①平均株価の値動きは緩やかな動きをすると考えられ、急激な踏み上げはまず考えられないため、②逆日歩の発生を回避するため。
3. 時価総額の変数を決める
∟ 「 x円 < z { 過去n日間の時価総額の合計 ÷ n日 } ≦ y円 」
→ (例)x: 500億 ~, x:1,000億 ~ など
→ (例)n:120, n:240 など
※ 一般的に、xとyの数値が大きくなるほど低リスク、数値が小さくなるほど高リスクとなる。
4. 出来高の変数を決める
∟ 「 x枚 < z { 過去n日間の出来高の合計 ÷ n日 } ≦ y枚 」
→ (例)x:50万 ~, x:100万 ~ など
→ (例)n:120, n:240 など
※ 一般的に、xとyの数値が大きくなるほど低リスク、数値が小さくなるほど高リスクとなる。
5. 売買代金の変数を決める
∟ 「 x円 < z { 過去n日間の(出来高 × 直近の株価終値)の合計 ÷ n日 } ≦ y円 」
→ (例)x:5億 ~, x:10億 ~ など
→ (例)n:120, n:240 など
※ 一般的に、xとyの数値が大きくなるほど低リスク、数値が小さくなるほど高リスクとなる。
6. 現在株価の変数を決める
∟ 「 x円 < z { 現在株価 } ≦ y円 」
→ (例)x:100 ~ y: 500, x:300 ~ y: 500,x:200 ~ y:1,000など
→ (例)n:120, n:240 など
※ 一般的に、xとyの数値が大きくなるほど低リスク、数値が小さくなるほど高リスクとなる。
7. 賃借銘柄のみを抽出する
→ 賃貸銘柄を選択しないとロングショート取引はできないため、ショート側は必須項目。賃貸銘柄は十分な出来高が期待できるため、ロング側も賃貸銘柄を利用したほうが流動性の観点から有効であると考えられる。また、これにより、ロング・ショートともに信用取引が可能となる。ロング側は必ずしも賃借銘柄でなくてもかまわないが、当ブログでは除外して考える。
【ロングショート④ ステップ①補足】
ステップ1の作業は膨大な取引対象から標本を抽出する作業となる。「東証1部」の銘柄で、「出来高」や「時価総額」、「株価」が一定以上あれば、万が一「又裂き」に合っても、比較的値動きが緩やかなため、甚大な被害を被る可能性は低いと考えられる。
※ 参考 Webクエリ(外部データに接続する、インポートする)
※ 参考 クエリ(条件を抽出する)
※ 参考 IF関数(条件を選ぶ)→音声が出ますよ!
※ 参考 時系列データ(Yahoo! Finance HP)
※ 参考 ベンチマーク指標(日経新聞 HP)
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