統計についてのお話 その②【変動】
【変動】
偏差をすべて足すと、それぞれの個性が持つ平均からのズレ(プラスとマイナスどおし)が打ち消し合って、値が0(すなわち平均値)になってしまいますね...
そこで、全体の個性を調べるときは、それぞれの偏差(平均値からのズレ)を2条してから足し算をするようにします。このことを「変動」といいます(偏差平方和ともいう)。
~~~~~~前回までの復習~~~~~~
例:A社の過去半年間の月末の終値が、80円、95円、110円、105円、90円、100円だったとする。
単純平均を出す。
↓
(80+95+110+125+90+100)÷6=100
↓
平均は 100 となる。
偏差を出す。
↓
それぞれの値から平均100を引いてあげる。
↓
80-100=-20、95-100=-5、110-100=10、125-100=25、90-100=-10、100-100=0
↓
よって、偏差は -20、-5、10、25、-10、0 となる(平均値100からのズレ)。
~~~~~~ここまで~~~~~~
偏差はそれぞれ、-20、-5、10、25、-10、0 となる(平均値100からのズレ)。
↓
全部足すと、(-20)+(-5)+10+25+(-10)+0=0
↓
これだとブレ幅がわからない。
↓
そこで、偏差を2条してから足し算する。
↓
(-20)2+(-5)2+(+10)2+(+25)2+(-10)2+(+0)2
=400+25+100+625+100+0
=1250
↓
よって、変動は 1250 となる。
お知らせ【ブログを移転しました】
« 統計についてのお話 その①【偏差】 | トップページ | 統計についてのお話 その③【分散】 »
「統計関連」カテゴリの記事
- 参考文献・資料(2013.11.24)
- 統計についてのお話 【まとめ②】(2013.12.26)
- 統計についてのお話 その⑩【回帰方程式と決定係数】(2013.12.26)
- 統計についてのお話 その⑨【回帰分析と回帰係数】(2013.12.26)
- 統計についてのお話 その⑧【相関分析と相関係数】(2013.12.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント