統計についてのお話 その③【分散】
【分散】
分散は、「データの範囲が平均からどのくらいの広さに散らばっているか」を表した数値です。つまり、データが散らばっている広がりの範囲を数値化したものが分散です。
変動(偏差平方和)は株価データ数が大きくなるにしたがって、値も大きくなっていきます(2条していくからね)。イメージしてみてください。2条するということは、平均値からのズレを表す偏差が小さい(株価変動が小さい)データであっても、2条していくと株価データ数が増えれば、それに比例して値も大きくなりますね。
その欠点を避けるために、個体数(全株価データ数)で割ってみましょう。
~~~~~~前回までの復習~~~~~~
例:A社の過去半年間の月末の終値が、80円、95円、110円、105円、90円、100円だったとする。
単純平均を出す。
↓
(80+95+110+125+90+100)÷6=100
↓
平均は 100 となる。
偏差を出す。
↓
それぞれの値から平均100を引いてあげる。
↓
80-100=-20、95-100=-5、110-100=10、125-100=25、90-100=-10、100-100=0
↓
偏差はそれぞれ、-20、-5、10、25、-10、0 となる(平均値100からのズレ)。
↓
全部足すと、(-20)+(-5)+10+25+(-10)+0=0
↓
これだとブレ幅がわからない。
↓
そこで、偏差を2条してから足し算する。
↓
(-20)2+(-5)2+(+10)2+(+25)2+(-10)2+(+0)2
=400+25+100+625+100+0
=1250
↓
よって、変動は 1250 となる。
~~~~~~ここまで~~~~~~
変動 1250 個体数 6
↓
変動を個体数で割る。
↓
1250÷6=208.3333…..
↓
よって、分散は ≒208.33 となる。
この値が分散となります。つまり、分散とは「平均値からのズレを2条して、全株価データで割った平均値(偏差の2条平均)」といえます。
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