統計についてのお話 その⑩【回帰方程式と決定係数】
【回帰方程式と決定係数】
決定係数とは、回帰方程式の精度を表す指標です。使ったデータは本当によかったのか、精度はどうなのか、というところまできちんと分析する必要があります。すなわち、使用した株価データの分布が回帰直線にうまくあてはまるかどうかを確認します。
手順は、
まず、y(B社の株価)の変動を求めます。
次に、残差平方和(残差2)を求めます。
最後に、決定係数を求めます。
まず、y(B社の株価)の変動を求めます。
yの変動=(各データ-平均値)の平方和
yの変動=(-21)2+(1)2+(16)2+(4)2+(-2)2+(2)2
yの変動=441+1+256+16+4+4
yの変動=722
次に、残差平方和(残差2)を求めます。
残差平方和=(yの値-回帰方程式より求めたyの値)2
残差平方和={80-(0.556×80-45.4)}2+{102-(0.556×95-45.4)}2+{117-(0.556×110-45.4)}2+{105-(0.556×125-45.4)}2+{99-(0.556×90-45.4)}2+{103-(0.556×100-45.4)}2
残差平方和=335.58
決定係数=(yの変動-残差平方和)÷yの変動
決定係数=(722-335.58)÷722
決定係数=386.42÷722
決定係数=0.535208
以上により決定係数は≒0.535208となりました。よって、回帰方程式は目的変量のだいたい53~54%程度しか説明できていないことがわかりました。決定係数は0~1の間の数で、1に近いほどデータをよく説明していることになります。よって、この回帰直線は残念ながらうまく株価データにあまり上手く当てはまっていないと判断することができます。
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